MENU

自分の右腕に太陽神のタトゥーを彫った男が、渋谷の雑居ビル10坪から始めた「日本初」――植毛経験者だからこそ作れた、東京・渋谷「INTI」を追う


街の店舗分析|当事者性が生む「代替不可能な商い」を考える編

自分の右腕に太陽神のタトゥーを彫った男が、渋谷の雑居ビル10坪から始めた「日本初」――植毛経験者だからこそ作れた、東京・渋谷「INTI」を追う

渋谷駅から徒歩10分。決して好立地とは言えない、築50年の雑居ビルの4階。2016年3月21日、雨の降るその日、日本で初めての薄毛男性専門美容院「INTI(インティ)」は静かに産声をあげた。創業者・宮本洋平氏は、表参道の名門サロンでヘアメイクとして数々の著名人を担当する裏側で、25歳から自身の薄毛に悩み続けてきた当事者だった。34歳で自毛植毛手術を受け、匿名のブログ「植毛伝説」を始めたことが、皮肉にも新しい商いへの扉を開く。一通の男性客からの手紙に涙し、「悩む人たちのために残りの美容人生を捧げよう」と覚悟を決めた宮本氏。あれから10年目を迎えた今、INTIはグループ全体で全国13店舗・年商5億円を超える規模へと成長した。会社の登記簿、本人の経営ブログ、そして誕生秘話を綴ったnote記事まで遡って裏取りした、店舗立地研究所によるINTI徹底分析をお届けする。

渋谷駅 徒歩10分/渋谷区神南1-9-11 インタービルⅡ4F
2016年3月21日 渋谷本店開業/2026年3月21日 開業10周年
株式会社インティ 設立2014年2月/代表取締役 宮本洋平
グループ全国13店舗(INTI10・Inti+1・TELAS2)
第12期(2025年2月期)売上高 約5億694万円

「街の店舗分析」とは

店舗立地研究所が、神奈川・東京・千葉・大阪の主要圏で気になるお店を独自に取り上げ、その店舗ならではの魅力や工夫を深掘りするとともに、商圏特性、店舗立地、顧客層、利用動機などの観点から分析するシリーズです。単なる店舗紹介や格付けではなく、実在するお店を通じて「なぜこの場所で、この業態が支持されるのか」を考えます。

今回取り上げる「INTI」は、東京都渋谷区神南、渋谷駅から徒歩10分の雑居ビルに本店を構える、日本初の薄毛男性専門美容院です。選定の理由は明確です。多くの美容室が「誰にでも来てもらえる店」を目指す中で、この店は「薄毛に悩む男性」というただ一点にすべてを賭け、しかもその創業者自身が薄毛の当事者であるという、他に類を見ない事業の成り立ちを持っています。美容師としての技術力の高さだけでなく、自分自身が受けた自毛植毛の手術、そして一通の顧客からの手紙が事業の原点になっているという事実は、単なる「専門特化ビジネス」という括りでは語りきれない深みを持っています。本記事は、創業者本人が公開している一次資料――誕生秘話を綴ったnote記事、公式スタッフページの自伝、そして開業から10年間ほぼ毎年更新されてきた経営ブログ――を中心に、この店の独自性を掘り下げていきます。

先に結論:「INTI」は、創業者自身が薄毛の当事者であるという「代替不可能な原体験」を起点に、10年間でグループ全国13店舗・年商5億円超まで育て上げた、専門特化型美容室の稀有な成功事例です。創業者・宮本洋平氏は1977年、兵庫県伊丹市生まれ。12年間続けた剣道と、22歳での単身上京、表参道の名門サロン「ヘアーディメンション」への飛び込み面接という華々しい経歴の裏側で、25歳頃から自身の薄毛に強いコンプレックスを抱え続けていた(この年齢については別資料で「23歳頃」との記述もあり、詳細は本記事末尾の「この記事について」を参照)。ヘアメイクとして多くの著名人を手がける一方、34歳だった2012年3月21日、結婚を控えて自毛植毛の手術を受け、その経過観察のために匿名のアメブロ「植毛伝説」を開始する。ブログの閲覧数が増える中で自らが美容師であることを公表すると、薄毛に悩む男性客からカットの依頼が舞い込むようになった。転機は、うつ病で休職していたある男性客から届いた一通の手紙だった。「宮本さんのテクニックは、うつ病も改善するほどの素晴らしいものです」という言葉に涙した宮本氏は、悩む人たちのために残りの美容人生を捧げようと覚悟を決め、2016年3月21日、渋谷区神南の築50年の雑居ビル4階、わずか10坪の空間で「INTI」を開業した。植毛手術を受けたのと同じ「3月21日」に開業日を合わせたのは偶然ではない。以来10年、宮本氏本人が経営ブログで公開している決算数値によれば売上高は第1期(2014年2月〜)の約2,329万円から第12期(2025年2月〜)には約5億694万円へと成長し、店舗数もグループ全体で全国13店舗(INTI10店舗:渋谷・新宿・池袋・東京・横浜・名古屋・大阪2店舗・福岡・札幌/姉妹店Inti+渋谷1店舗/TELAS渋谷・大阪2店舗)まで拡大した。自社開発のヘアケアブランド「HELIOS」も展開し、2026年には日本薄毛デザイン協会の理事長として業界全体の底上げにも取り組んでいる。

剣道少年、表参道の名門サロンへの啖呵、そして25歳で始まった薄毛との闘い

INTIの物語は、渋谷の小さな美容室が生まれる9年前、兵庫県伊丹市の一人の少年から始まっている。宮本洋平氏は1977年(昭和52年)、公務員の父を持つ4人兄弟の長男として生まれた。「男は武道を習え」という父の勧めで6歳から剣道を始め、高校卒業までの12年間、中学・高校では剣道部の部長を務めるほど打ち込んだという。一方で運動全般は苦手で、球技になるとボールが一度も回ってこないまま試合が終わることもあったと、宮本氏自身がINTI公式サイトのスタッフ紹介欄で振り返っている。転機となったのは小学6年生の頃に出会った「THE BLUE HEARTS」だった。歌詞の意味を履き違え「勉強は必要ない」という反抗期に突入したという宮本氏だが、高校3年生になり進路を決める段になって、公務員にさせたかった父の猛反対を押し切り、美容専門学校への進学を選ぶ。しかし専門学校2校を「素行不良」との理由で書類審査の段階で不合格になるという、決して順風満帆とは言えないスタートだった。それでもなんとか大阪のベルェベル美容専門学校に進学し、卒業後は兵庫県芦屋市の人気サロン「オペラモーヴ」に就職する。

入社から2年ほど経った頃、「ここにライバルはいない」と感じた宮本氏は、22〜23歳で単身東京へ向かう決意を固める。新大阪から東京へ向かう新幹線の車中で、雑誌で見かけた表参道の名門サロン「ヘアーディメンション」に電話をかけ、その場で面接をアポイントし、翌日の面接では「私を落としたら必ず後悔しますよ」「急ぎなので今日中にお返事ください」と啖呵を切ったというエピソードは、note記事「薄毛専門を謳う美容院『INTI』はなぜこの世に誕生したのか。」の中でも、公式スタッフページの自伝でも、ほぼ同じ表現で繰り返し語られている一次資料的に裏付けの厚いエピソードだ。空前の美容ブームだった当時の表参道で、アシスタント時代はサロンワークに加え、タレントや女優のテレビ局でのヘアメイクなど数多くの現場を経験し、1年ほどでアシスタントリーダーに、通常3〜4年かかるというスタイリストデビューも2年で果たしたという。しかし、そんな順調なキャリアの裏側で、25歳の宮本氏に大きな異変が訪れる。「あれ?髪が薄くなってる?」。美容師という、髪のプロフェッショナルであるがゆえに人一倍敏感にその変化を察知した宮本氏は、以来「進行」の恐怖と不安に日増しに苛まれるようになっていったと、note記事の中で率直に綴っている。

店舗名
INTI(インティ)渋谷本店
所在地
東京都渋谷区神南1-9-11 インタービルⅡ4F
アクセス
JR山手線・埼京線ほか各線「渋谷駅」から徒歩約10分(宮本氏本人がnote記事内で「渋谷駅から徒歩10分。決して好立地とは言えない場所」と表現)
開業・展開の変遷
2014年2月、女優・ミュージシャン等のヘアメイク業務を行う「株式会社インティ」設立(原宿の面貸しサロンでのヘアメイク中心の活動)→ 2016年3月21日、渋谷区神南の築50年・10坪の雑居ビル4階に、日本初の薄毛男性専門美容院「INTI」を開業 → 以後、新宿・東京(八丁堀)・大阪本町・梅田・福岡・横浜・名古屋・池袋・札幌へと順次出店 → 2021年3月21日、姉妹ブランドとして薄毛女性専門「TELAS」渋谷店を開業 → 2023年8月、自社開発ヘアケアブランド「HELIOS」第1号商品発売 → 2026年3月21日、開業10周年
代表者
宮本洋平(みやもと・ようへい)氏/1977年 兵庫県伊丹市生まれ/株式会社インティ 代表取締役/毛髪診断士/日本薄毛デザイン協会 理事長
会社設立
2014年2月/事業内容:薄毛専門美容院「INTI」「TELAS」の運営、HELIOSシリーズ商品の開発販売/所在地:公式サイト会社概要では東京都渋谷区神南1-9-11、2025年7月配信のPR TIMESでは東京都世田谷区と記載されており、資料間で相違があります(詳細は「この記事について」参照)
業態
薄毛男性専門の完全個室美容室(頭皮ケア・成長因子投与メソッド等の薄毛対策メニューを含む)
来店実績
毎月4,000名以上(PR TIMES・公式サイトで一貫して言及)/年間5万人超(YouTube動画タイトル等で言及)
料金の目安
カットコース:A ¥7,920(50分〜)/B ¥11,550(70分〜)/C ¥15,070(80分〜)/D ¥18,700(90分〜)※全室個室・血行促進スパシャンプー・眉カット付属
営業時間(渋谷本店)
平日12:00〜21:00/土日祝10:00〜19:00/定休日:毎週火曜日、第1・3月曜日
電話番号(渋谷本店)
03-6885-7973
グループ店舗数
INTI10店舗(渋谷・新宿・池袋・東京・横浜・名古屋・大阪本町・大阪梅田・福岡・札幌)+Inti+渋谷1店舗+TELAS2店舗(渋谷・大阪)=グループ全体で全国13店舗
関連ブランド
TELAS(薄毛女性専門美容院/渋谷・大阪心斎橋)、Inti+(50代からのヘアデザインを提案する渋谷の姉妹店)、HELIOS(自社開発スタイリング剤ブランド)
公式サイト・SNS
公式サイト(inti-tokyo.com)/Instagram(@inti.tokyo)/宮本氏個人Instagram(@inti_miyamoto)/TikTok/YouTube公式チャンネル

右腕に太陽神のタトゥー、34歳での自毛植毛手術――「INTI」という名前に込められた、もう一つの意味

薄毛のコンプレックスを抱えながらも、宮本氏の美容師としてのキャリアは順調に進んでいった。美容室でのヘアカット・パーマの仕事に加え、撮影現場で著名な男性アーティストのヘアセットを手がけるヘアメイクの仕事が増えていき、やがて「これまでのヘアメイクさんの中でもダントツに上手い」という評価を得るまでになったという。ヘアメイクとしての才能に手応えを感じた宮本氏は、美容室を退職し、独立してヘアメイク事務所を立ち上げる決意をする。その開業の一年前、一人旅が趣味だった宮本氏はペルーの古都マチュピチュを目指し、クスコの町でタトゥーショップに立ち寄った。町のシンボルは何かと尋ねると、マスターは「インカ帝国の太陽神『INTI(インティ)』」だと答えたという。そのデザインと由来を気に入った宮本氏は、商売道具である右腕に太陽神INTIのタトゥーを彫った。この時のペルー旅行での出来事が、後の会社名「株式会社インティ」、そして薄毛男性専門美容院「INTI」の名前の由来になったことが、note記事「三章 刺青」で明かされている。

そして迎えた34歳の年、宮本氏の人生において最も大きな転機となる出来事が起きる。約2年の交際を経て結婚を控えていた宮本氏は、薄毛の自分を受け入れられず、自毛植毛の手術を決断する。手術日は2012年3月21日。「術後は髪が無くなっていくという絶望から、生えてくるかもしれないという希望に変わった」と宮本氏は当時を振り返り、この心境の変化とともに行動力を取り戻した宮本氏は、経過観察のために匿名のアメブロ「アイランドタワークリニック植毛伝説」を開始する。当時はまだ「植毛」という言葉自体の知名度が低く、実際の手術経験者が公開しているリアルな体験記もほとんど存在しなかったことから、このブログは植毛を検討する人々にとって貴重な情報源となり、2ちゃんねるでスレッドが立ち上がるほどの反響を呼んだという。術後の変化が落ち着き始めた頃、ネタ切れを理由に自分が実は美容師であり、美容院の一部を間借りしてヘアカットをしていることを公表すると、髪を切ってほしいというダイレクトメッセージが届き始めた。実際にこのブログには、渋谷でのINTI開業(2016年3月21日)に先立つ同年1月22日の時点で、「メンズサロン始動いたします。予定は3月下旬の予定です」という投稿が残されている。そこには開業予定の店名「men’s hair salon INTI」やコンセプト「ヘアデザインで人生を変える」、公式サイトURL、問い合わせ先まで明記されており、匿名の植毛体験記の主が、自分自身が開業する新しい美容院の姿とともに、正体を明らかにしていったことがわかる。宮本氏はこれらの依頼に応えるうちに、同じ薄毛の悩みを持つ人だからこそ理解できる「どこを切ると薄毛に見えて、どこを残すと髪が多く見えるのか」という、自身の経験に裏打ちされた技術とデザインを磨いていくことになる。

ある男性客から届いた一通の手紙が、渋谷神南の10坪を動かした

INTIという店の誕生を決定づけたのは、ある日ブログに届いた一通のダイレクトメッセージだった。宮本氏自身の許可を得てnote記事に原文のまま掲載されたその内容は、痛切なものだ。長年勤めた会社を辞めて転職した先でうまくいかず、体調を崩して心療内科に通うようになり、大手の薄毛クリニックにも通ったがうまくいかなかったという男性が、藁にもすがる思いで宮本氏に何度かメールを送るも、なかなか予約を入れられずにいた。「美容師さんを全く信用していませんでした」というその男性は、勇気を出して予約を入れた当日も「美容室の前の通りを行ったり来たりして逃げ帰ろうかと思った」というほどの緊張を抱えながら来店したという。それでも宮本氏が薄毛の要望を丁寧に聞き、最良の提案をしてカットを終えた帰り道、その男性は「言い表せないくらいの素晴らしい」開放感を得たという。

「あの日から少しずつ良くなり、できる事が少しずつ増え、外出も帽子をかぶる事なくできるようになり、古い友人や、前職の仲間とも会えるようになりました。(中略)宮本さんのテクニックは、うつ病も改善するほどの素晴らしいものです。」

――ある男性客からのダイレクトメッセージ(宮本洋平氏本人の許可を得てnote記事「薄毛専門を謳う美容院『INTI』はなぜこの世に誕生したのか。」に原文のまま掲載)

※これは一人の利用者が自身の体験として語った主観的な感想であり、ヘアカットという美容技術がうつ病を医学的に治療・改善する効果を持つことを示すものではありません。

宮本氏はこの手紙を読みながら涙が溢れたと振り返っている。「これまで誰にも話せず、ずっと辛かったんだろうな」「同じ悩みを持つからこそ、これまでの苦悩や不安が痛いほどリアルに想像ができた」という宮本氏は、自分がヘアカットの技術で薄毛に悩む人の人生を変えることができるという確信を得て、「悩む人たちのために残りの美容人生を捧げよう」と覚悟を決める。こうして2016年3月21日、宮本氏は渋谷駅から徒歩10分という決して好立地とは言えない、築50年の雑居ビル4階、わずか10坪の空間に、『ヘアデザインで人生を変える』というコンセプトを掲げた日本初の薄毛男性専門美容院「INTI」を開業した。この日付が、4年前に自身が植毛手術を受けたのと同じ「3月21日」であることは、宮本氏自身がnote記事の中で「くしくも」という言葉とともに明かしている。「薄毛のコンプレックスは当事者以外には決して理解できない程大きく深刻なものです」という宮本氏の言葉には、自身が25歳から10年近く抱え続けてきた当事者としての実感が滲んでいる。公式スタッフページに掲載された自伝の中で、宮本氏は「濡れた髪でそのまま待たされる辛さ」や「鏡ごしに他の女性客と目が会う気まずさ」など、美容院での苦痛なシーンを事細かく理解できたことが、INTIというコンセプトの根幹にあると綴っている。

スタッフ稼働率140万円/人、指名売上3ヶ月連続200万円――経営ブログが明かす、専門特化ビジネスの裏側

INTIの経営実態を最も生々しく伝えているのが、宮本氏が2017年1月から不定期に更新を続けているAmebaブログ「【月刊】宮本洋平〜小さな渋谷の美容院『INTI』の経営ブログ」だ。第50話として2026年8月に公開された「第12期決算報告」では、創業第1期(2014年2月〜)の売上高2,328万7,329円・純利益106万2,677円から、第12期(2025年2月〜)には売上高5億694万3,910円・純利益2,834万7,829円へと成長した各期の詳細な数値が、宮本氏本人によって公開されている。なお、これらの「売上高」の数値は2023年に公開された過去の決算報告記事とも一致しているが、「純利益」については同じ決算期であっても更新時期によって異なる数値が示されている箇所が複数見つかっており(詳細は本記事末尾の「この記事について」を参照)、本記事では最新の第50話の数値を採用している。特に第4期から第5期にかけて売上高が5,571万円から1億1,210万円へとほぼ倍増し、その後も第6期2億469万円、第7期2億3,043万円、第8期3億1,808万円と急成長を続けたことがわかる。第12期は前期比12.7%増で年商5億円を突破した一方、純利益は前期の3,842万円から2,834万円へと減少しており、宮本氏はこれを「利益を投資に回すことを意識した」結果だと説明している。実際、この期にはINTIが名古屋・池袋・札幌へ新規出店し、10店舗から13店舗へと拡大したほか、デザイナーの保証給を35万円に、アシスタントの給与を26万円以上に引き上げるなど、待遇改善にも踏み込んでいる(なおこの「10店舗から13店舗」という宮本氏本人の記述は、INTI単体の店舗数の変化を指しており、これに姉妹店Inti+・TELASを加えたグループ全体の店舗数とは別の数え方である点に留意が必要だ)。

ブログからは、専門特化型美容室ならではの高い生産性も浮かび上がる。第29話「2020年振り返り」によれば、2020年12月のスタッフ稼働率(売上をスタッフ数で割った数値)は約140万円/人に達しており、宮本氏自身が「一般的な美容院の相場では、30万円/人なら暇な日が多く、50万円/人が標準、70万円/人なら繁盛店とされる」と説明した上で、INTIはその倍近い水準にあることを明かしている。また第42話「HELIOS発売」では、INTI社内でトップデザイナーへの昇進条件として「税抜指名売上が3ヶ月連続200万円を達成すること」が定められており、「アシスタントが極端に少ないINTIの環境下で、この条件を達成するのは容易なことではない」と紹介されている。一方でブログは経営の順風満帆な側面だけでなく、脱毛サロン事業「SoL」の不振によってブログの更新自体が数ヶ月止まっていたことや、退職したスタッフが独立してサロンを立ち上げた際に生じた行き違い(第49話「10年目の洗礼①〜離職〜」。これはあくまで宮本氏側からの説明であり、独立した元スタッフ側の見解は確認できていない)についても、宮本氏自身の言葉で率直に綴られている点が特徴的だ。

「薄毛美容室って儲かるんでしょ。」って参入してくる人が増えた。(中略)ここはINTIを代表して言っとく。「薄毛に悩む人を悲しませたら許さんかんね。」という宮本氏の言葉(第50話「第12期決算報告」より)には、専門特化ビジネスとしての成功が知られるにつれて増えてきた模倣事業者に対する、当事者としての強い危機感が表れている。技術力や提案力を高める努力をせず、金儲けやクリニックからのインセンティブ目当てで参入する業者に対し、宮本氏は「美容師のプライドは誇り高く持ち続けようね」と釘を刺している。この姿勢は、2024年に技術解説本『悩める男たちをカットで救う 常識破りの薄毛対応サロンワーク』を出版した理由の一つとして、宮本氏が「より多くの美容師が薄毛カットの理解を深めることで、INTIに来れない薄毛に悩む方の美容院での失敗が少しでも減れば良い」と語っていることとも一貫している。

正直に言うと気になった点:数値開示の透明性の裏にある「宮本氏個人」への強い依存

今回の調査で気になった点の一つは、INTIという事業の急成長が、創業者・宮本洋平氏個人の当事者性と発信力に極めて強く依存している点だ。会社の決算数値、経営上のトラブル、事業投資の意思決定に至るまで、宮本氏自身がブログやnoteで赤裸々に発信し続けているという情報開示の姿勢は、他の美容室にはあまり見られない稀有な透明性であり、それ自体が顧客からの信頼を強めている側面がある。ただし、その「透明性」自体にも内部的な揺れがある点は指摘しておきたい。前述のとおり、宮本氏本人のブログが異なる時期に公開した同一決算期の「純利益」の数値が、更新のたびに異なっているという事実は、決算数値が第三者による裏付けを受けていない一次情報である以上、致し方ない面はあるものの、情報発信の透明性を評価する上では留意すべき点だと考えられる。また、第50話のブログで宮本氏自身が「これまでは、私に全ての決定権が集中していた」「そのやり方では人が育たない」と率直に認めているように、会社が経営本部・INTI本部・TELAS本部の3本部制に再編されたのはごく最近のことであり、13店舗・年商5億円という規模に対して組織としての権限分散がどこまで進んでいるのかは、今後注視すべき点だと考えられる。宮本氏本人も同じブログの中で「私は何を成し遂げたいのか」「なぜこんなにも心身を消耗してるのか」と自問する場面を綴っており、急成長の裏側にある経営者個人の負荷の大きさもうかがえる。

もう一つ気になったのは、開業時期や会社情報に関する記載の整理のされ方だ。PR TIMESの名古屋出店リリース(2025年7月配信)では「2014年2月渋谷に1号店をオープン」と記載されている一方、宮本氏自身のnote記事やスタッフ紹介ページ、そして「10周年記念キャンペーン」のお知らせでは、いずれも「2016年3月21日」が渋谷での開業日として明記されている。2014年2月は「株式会社インティ」という法人が設立され、女優やミュージシャンのヘアメイク業務を中心とする事務所として活動を始めた時期であり、薄毛男性専門の実店舗としての「INTI」が渋谷に生まれたのは、その2年後の2016年3月であることが、複数の一次資料から確認できる。PR TIMESの記載は法人設立の時期と実店舗開業の時期を混同している可能性があり、本記事ではこの2つを明確に区別して記述した。同様に、同じPR TIMESリリースの会社概要欄では会社所在地を「東京都世田谷区」としているが、INTI公式サイトの会社概要ページでは「東京都渋谷区神南1-9-11」となっており、この点についても資料間の相違が解消されないまま公開情報として並存している状態だ。専門特化ビジネスとして急成長し、対外発信の機会が増えるほど、こうした基礎情報の整理・統一が今後より重要になってくると考えられる。

もっと広がりそうな3つの可能性

ここまでは、INTIが現在どのように運営され、どのような課題に向き合っているのかを見てきた。ここからは少し視点を変えて、店舗立地研究所として「この店には、まだこんな広がり方があるのではないか」と感じた提案を3つ挙げてみたい。これはあくまで公開情報とエリア特性から店舗立地研究所が独自に考察したものであり、INTIが実際にこうした計画を持っているかどうかを示すものではない。

1.「植毛伝説」という原点コンテンツを、今の時代の言葉で語り直す

宮本氏自身の自毛植毛体験を綴った匿名ブログ「植毛伝説」は、削除されることなく今も閲覧できる状態で残っているが、確認できる最後の更新は2017年10月であり、9年近く新規投稿がない。当時とは比較にならないほど植毛やAGA治療の情報が氾濫する今だからこそ、「当事者として植毛を経験した美容師」という宮本氏にしか語れない視点を、YouTubeやnoteで改めて体系的に発信し直せば、情報の混乱に悩む若い世代への大きな道しるべになるのではないか。

2.独立支援制度を、業界全体の「健全な出口」として発信する

ブログ第49話で語られていた、退職スタッフの独立を巡る行き違いを教訓に、宮本氏は「INTIブランドとしての独立」「事業パートナーとしての独立」「完全独立」という3つの選択肢を用意する独立支援制度の構築を進めていることを明かしている。この制度が形になれば、離職率の高さが課題とされる美容業界において、専門特化型サロンならではの円満な人材循環モデルとして、他店舗・他業種からも注目される可能性があるのではないか。

3.日本薄毛デザイン協会を通じた「認可店制度」の本格始動

宮本氏はブログの中で、将来的にINTIの出店予定のないエリアの理美容室に対し、INTI主催の講習を受講してもらい、合格基準を満たした店舗にディプロマを発行する「認可店制度」の構想を明かしている。現在は日本薄毛デザイン協会の理事長として医師・美容師・専門家による情報発信にも取り組んでおり、この認可店制度が本格的に始動すれば、INTIという一企業の枠を超えて、薄毛に悩む男性が全国どこでも一定水準のカットを受けられる仕組みづくりへと発展する可能性があるのではないか。

昼夜人口比8.6倍・来街倍率23.5倍。「地域密着」ではなく「全国からの目的来店」という渋谷神南の特異な立地

INTI渋谷本店が立地する渋谷駅周辺の商圏は、他の多くの美容室が前提とする「地域住民への定着」という発想が、ほとんど当てはまらない特殊な構造を持っている。店舗立地研究所が公的統計を基に分析した渋谷駅商圏データによれば、渋谷駅半径1,000m圏の夜間人口はわずか31,219人であるのに対し、昼間人口は268,843人、推計商業人口に至っては732,754人に達し、来街倍率(商業人口÷夜間人口)は約23.5倍という驚異的な数値を記録する。年間小売販売額は約7,741億円、年収700万円以上の高所得世帯比率は約38.1%(注)と、渋谷は「居住者向けの街」ではなく「圧倒的な流動人口が入れ替わり立ち替わり訪れる目的来店型の街」だという特性が、統計データからも裏付けられる。INTIのビジネスモデルは、まさにこの構造と極めて相性が良い。同店の顧客は「近所に住んでいるから」という理由で来店するのではなく、「薄毛専門」という唯一無二の専門性を求めて、渋谷という土地そのものの磁力を借りながら、時には他県から新幹線や飛行機を使ってでも訪れる「目的来店型」の客層で構成されていると考えられる。宮本氏がnote記事で「渋谷駅から徒歩10分。決して好立地とは言えない場所」と自ら評した立地であっても、専門性の高さゆえに集客上のハンディキャップにならなかったことは、渋谷という商圏の来街倍率の高さと、INTIの専門特化戦略とが噛み合った好例だと言える。

(注)引用元サイトのページ冒頭KPI要約欄には「24.4%」と記載されていましたが、同ページの年収階層別詳細内訳表(700〜1,000万円層15.7%・1,000〜1,500万円層13.6%・1,500万円以上8.8%)を合算すると約38.1%となり、要約欄の数値とは一致しません。本記事では、内訳の積み上げと整合する約38.1%を採用しています。

渋谷駅商圏の特性 公開値・公開情報 「INTI」への読み替え
昼夜人口比 夜間31,219人 → 昼間268,843人(8.61倍) 「地域住民の定着」ではなく「流動人口からの目的来店」を前提とした業態が最も機能する商圏です。専門特化型のINTIとは高い親和性があります。
来街倍率 推計商業人口732,754人(夜間人口の約23.5倍) 渋谷駅前という好立地でなくとも、渋谷という「街の磁力」自体が広域からの来店動機を後押ししていると考えられます。
高所得世帯比率 年収700万円以上 約38.1%※(詳細内訳の合算値。全国平均の約4.7倍の水準) カット料金7,920円〜18,700円という、一般的な理容室と比べて高単価な専門メニューを支える客層基盤があると見られます。
単身世帯比率 1人世帯66.8%・1〜2人世帯84.6%(20M4W) 薄毛の悩みを一人で抱え、周囲に相談しにくい単身層にとって、完全個室・予約優先制のプライバシー重視設計は特に刺さりやすい構造と考えられます。
飲食店・商業集積 飲食店1,741店舗・年間小売販売額約7,741億円 渋谷という土地自体の商業集積力・情報発信力が、INTIの認知拡大・全国からの来店動機の後押しになっていると推察されます。

※渋谷駅商圏のデータは、国勢調査・経済センサス等の公的統計を基に店舗立地研究所が独自に整理したものです。統計値は商圏全体の傾向を示すものであって、INTI単体の来店客数や商圏そのものを表すものではありません。年収700万円以上比率については、引用元サイトのページ冒頭KPI要約欄(24.4%)と、本文中の年収階層別詳細内訳表から積算した値(約38.1%)との間に不整合が確認されたため、本記事では詳細内訳表と整合する約38.1%を採用しています。

店舗立地研究所が「気になる」と感じた3つのポイント

1.「弱み」を事業の核に転換した稀有な事例

美容師という「髪のプロ」でありながら自身が薄毛に悩むという、一見すればキャリア上の弱点になりかねない経験を、代替不可能な専門性へと転換した点は特筆に値します。植毛手術の日付を開業日に重ねる細部へのこだわりからも、その覚悟の強さがうかがえます。

2.経営の裏側までさらけ出す情報発信の一貫性

10年間でグループ13店舗まで拡大した成功物語だけでなく、決算数値、スタッフの離職トラブル、経営者本人の心身の消耗まで赤裸々に綴られたブログは、専門特化ビジネスにおける顧客との信頼構築の一つの形を示しています。ただし決算数値そのものについては更新時期によって記載が変動する箇所もあり、今後のさらなる整理が期待されます。

3.個人商店から業界インフラへの視座の広がり

技術解説本の出版、日本薄毛デザイン協会の設立、認可店制度の構想など、INTI一店舗・一企業の利益を超えて「薄毛に悩む人全体」を救おうとする視座の広がりは、専門特化型ビジネスが辿り得る一つの発展形を示唆しています。

店舗経営の視点:専門特化型サロンの多店舗展開と、渋谷区の創業支援制度

10坪の雑居ビルから始まり、10年間でグループ全国13店舗へと拡大したINTIのような専門特化型サロンの成長モデルは、これから同様の形で創業・多店舗展開を目指す個人事業者・中小企業者にとって参考になる点が多い。以下は、INTIの運営者が現在こうした制度を実際に利用している、または利用を必要としていると確認したものではない。あくまで、同様の形で専門特化型店舗の創業・展開を検討する事業者が、今後の判断において一般的に参考となり得る渋谷区・東京都の制度を、参考情報として整理したものである。

創業に関わる支援制度(渋谷区)

渋谷区は、区内で創業を予定している方や創業後一定期間内の方を対象に「特定創業支援等事業」を実施している。オンラインの創業セミナー等を受講し、経営・財務・人材育成・販路開拓の知識を習得することで、法人設立時の登録免許税の軽減など複数の優遇措置を受けるための証明書が発行される仕組みだ。全ての講義に遅刻・早退・欠席なく参加し修了することが証明書申請の条件とされている。INTIの創業年である2014年当時にこうした制度がどこまで整っていたかは定かではないが、これから渋谷区内で専門特化型の店舗を立ち上げようとする事業者にとっては、初期コストを抑える選択肢の一つとして参考になる制度だ。

店舗開業・商店街活性化に関わる支援策(渋谷区)

渋谷区は、区内で新たに店舗を開業し、商店街や地域との連携を検討している個人・事業者を対象に「店舗開業支援補助金(渋谷Local Street Project)」を実施しており、経費補助率80%・上限250万円という手厚い内容になっている。また、商店会が実施するイベント事業や活性化事業を支援する「商店街活性化事業助成金」も用意されている。INTIのように「地域密着」よりも「専門性による広域集客」を前提とする業態であっても、渋谷という街全体の商業集積力・回遊性の維持という観点からは、こうした商店街単位の支援策が間接的な追い風になり得ると考えられる。

販路開拓・小規模事業者向けの補助金(全国・美容室業界共通)

美容室・理容室で常時使用する従業員数が5人以下の事業者を対象に、「小規模事業者持続化補助金」の活用が可能な場合がある。ECサイトの機能強化、自社ブランド商品の通販体制構築、店舗の設備改善といった販路開拓に関わる経費は、事業計画や公募要件に合致すれば、この補助金の検討対象になり得る。INTIが展開する自社ブランド「HELIOS」のような、サロン発の物販事業を新たに立ち上げようとする美容室にとっても、参考になり得る制度の一つだ。

補助金・支援制度は、採択や交付決定が約束されるものではなく、申請前に契約・発注・支払いを行うと対象外になる制度もある。まず店舗の課題と必要な投資を整理し、その後に対象制度、公募期間、補助対象経費、申請窓口を確認する順番が重要だ。

【街の店舗分析まとめ】

「INTI」は、美容師という職業でありながら自身が薄毛に悩むという当事者性を、10年間かけてグループ全国13店舗・年商5億円超の事業へと育て上げた、稀有な専門特化型ビジネスの成功事例だ。表参道の名門サロンでの華々しいキャリアの裏側で、25歳から薄毛の恐怖と向き合い続けた宮本洋平氏。34歳での自毛植毛手術、匿名ブログ「植毛伝説」、そして一通の男性客からの手紙。これらの偶然とも必然ともつかない出来事の積み重ねが、渋谷神南の築50年・10坪の雑居ビルという、決して恵まれているとは言えない立地から、日本初の薄毛男性専門美容院という新しい市場を切り拓いた。経営ブログで赤裸々に公開される決算数値や経営上の悩み、そして「薄毛に悩む人を悲しませたら許さんかんね」という創業者の言葉からは、事業の成功と、当事者としての強い使命感が分かちがたく結びついていることが浮かび上がってくる。

この記事は公開情報を基にした分析であり、宮本様から直接お話を伺えたわけではありません。開業年に関する資料間の記載の相違(法人設立時期と実店舗開業時期の混同の可能性)、会社所在地に関する記載の相違(渋谷区神南/世田谷区)、経営ブログの決算数値のうち純利益が更新時期によって変動している背景、経営ブログで語られる組織体制の再編の具体的な進捗、脱毛サロン事業「SoL」の詳しい経緯、そして「薄毛に悩む人を笑顔にしたい」という創業の原点と、年商10億円・従業員100人規模を目指すという今後の展望との間で、宮本様ご自身がどのようにバランスを取ろうとされているのか、公開情報だけでは分からないことが数多くあります。もし取材の機会をいただけましたら、植毛経験者だからこそ見えている薄毛業界の課題と、これから10年でINTIをどのような会社に育てていこうとされているのかについて、より深く、正確な記事としてお届けできればと思っております。また、本記事の内容に事実と異なる点がございましたら、下記のお問い合わせ先までご連絡いただけますと幸いです。

地域のお店を、商圏データと一緒に紹介します

店舗立地研究所では、飲食店、書店・複合文化施設、美容サロン、専門小売店など、神奈川・東京・千葉・大阪の各エリアで営業する店舗の魅力を、立地・商圏・顧客層の視点から紹介しています。

掲載・取材をご希望の店舗様は、公式LINEまたはお問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。店舗の出店・移転・商圏分析、事業計画、資金調達、補助金活用、集客、省力化のご相談についても対応しております。

公式LINEで相談する
お問い合わせはこちら

出典・確認資料

執筆・分析:太田 満/編集:店舗立地研究所編集部

本記事は店舗の優劣や経営状態を格付けするものではありません。公開情報を用いて、地域店舗の魅力と立地・店舗経営上の可能性を独自に考察したものです。売上、利益、実際の顧客構成等を推定・保証するものではありません。営業時間・在庫状況・イベント内容は変更されることがあるため、ご来店・お申し込み前に必ず公式サイト・SNSでの最新情報をご確認ください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

太田 満のアバター 太田 満 店舗立地研究所及び合同会社ビジネスデザインラボラトリーズ代表

合同会社ビジネスデザインラボラトリーズ 代表社員
店舗立地研究所 代表

株式会社みずほ銀行にて16年間、数百社の中小企業オーナー・個人事業主の渉外・融資審査・経営相談業務に従事。
2021年独立後は創業支援・店舗出店支援を多数手がける現役コンサルティング会社代表。

専門は店舗事業の商圏(エリア)分析。2,000以上のエリア分析を実施し、「負けない店舗経営」「失敗しないフランチャイズ選び」を支援中。

資格:中小企業診断士・宅地建物取引士・フランチャイズオーガナイザーのほか、賃貸不動産経営管理士・管理業務主任者・不動産証券化マスター・M&Aシニアエキスパートなどの資格も保有。

第19回(2026年4月30日締切)小規模事業者持続化補助金の申請者に対して、KLA(KDDI Location Analyzer)を用いた自社商圏分析サポートを実施。

その他、税理士事務所様などと共催の補助金セミナーなども行っており、店舗立地や補助金などのセミナー依頼も、公式LINEからお気軽にお問い合わせくださいませ。

コメント

コメントする