半径 1,000m 圏
📍 千日前線・今里駅 商圏データ完全公開
夜間人口約60,000人・単身世帯57%超・来街倍率0.54倍の「大阪下町型多国籍商圏」――2路線が交差する乗降客24,301人の生活拠点駅として、韓国料理・エスニック・居抜き物件需要が急増する「東成区の今里」はいま何が起きているのか
大阪府大阪市東成区(千日前線・今里筋線)|Osaka Metro 千日前線S20|2026年最新データ
本記事は千日前線・今里駅周辺への新規出店・開業・店舗移転・テナント物件探しを検討している経営者・個人事業主の方に向けて、国勢調査・経済センサスなどの公的統計を基に詳細分析を行い、半径1,000m商圏の実態データを提供しています。今里駅は、Osaka Metro 2025年11月調査によると乗降計24,301人/日で千日前線S20を担い、今里筋線との2路線交差点としても機能する東成区最大の交通拠点です。商圏の最大の特徴は夜間人口60,079人という大阪市内でも屈指の人口密集地でありながら、単身世帯が全体の57.3%を占めるという「若年・単身・多国籍が混在する下町型商圏」の構造にあります。2026年現在、最も注目すべきトピックは大阪市東成区が「東成区将来ビジョン2026-2029」を策定(2026年3月25日)したことで、将来像「何かにつけてちょうどええまち『ひがしなり』」のもと、まちの魅力向上・地域活性化が公式に推進されていることです。また今里新道筋を核とする「東成しんみちロード」には140〜150店舗が集積しており、大阪の下町商店街の中でも有数の規模を持つ商業集積地として、居抜き物件・テナント物件の流動性が高まっています。テナント賃料は飲食店ドットコムデータによると2026年直近1年平均坪単価12,239円と、大阪市中心部(なんば・鶴橋エリア)より割安水準を維持しており、初期投資を抑えた出店に好適な環境が続いています。
Osaka Metro千日前線今里駅(S20)は、大阪市東成区に位置し、今里筋線との乗換駅としても機能する東成区随一の交通拠点です。Osaka Metro 2025年11月11日交通調査によると乗車12,410人・降車11,891人・計24,301人/日となっており、千日前線の中では日本橋(78,684人・谷町線等との乗換含む)・鶴橋(谷町線乗換・ただし別計上)に次ぐ位置づけです。同じ千日前線の近隣駅と比較すると、新深江(23,070人)をわずかに上回り、小路(9,454人)・南巽(12,209人)・巽北(13,919人)・巽南(19,716人)を大幅に上回る「千日前線東部の最重要拠点駅」としての立ち位置が明確です。商圏の本質を一言で表すと、「夜間人口60,079人・単身世帯57.3%・来街倍率0.54倍という”生活密着型・購買流出型”の大阪下町商圏」です。購買力が近隣の鶴橋・なんば・天王寺方面の大型商業施設へ一部流出しているものの、人口密度の高さと多様な来街者層(生野区コリアタウン、東成区の下町住民)が、日常消費・飲食・生活サービス業に安定した需要を提供しています。
今里駅周辺への出店・テナント物件探しを検討する際、まず押さえるべき前提は「人口の多さ・単身世帯の厚み・エスニック多様性」という三位一体の商圏特性です。夜間人口60,079人は大阪市内の地下鉄駅1km商圏としても相当規模であり、その57.3%が単身世帯(19,854世帯)という構造は「個食需要・テイクアウト・夜の一人飲み・リーズナブルな日常消費」への需要を恒常的に生み出します。隣接する生野区コリアタウン(大阪コリアタウン:鶴橋駅・桃谷駅より徒歩圏)との相乗効果により、韓国料理・エスニック飲食・アジア系小売の流入客も一定数見込める地理的優位性を持っています。
⚠️ 本資料をご覧いただく前に――ご利用上の注意
本資料は国勢調査・経済センサス・商業統計など、おおよそ5年に一度公表される公的統計資料に基づき分析しております。最新の公的統計を使用しておりますが、調査周期の関係で3〜7年前のデータが含まれる場合があり、再開発等により実態と乖離が生じているエリアもございます。あらかじめご了承ください。
また、実際の出店にあたっては、統計資料を活用した各種数値情報に加え、出店予定エリアの店舗前通行量・人流や、その近辺にどのような属性(性別・年齢層など)の方が多く存在しているかといったリアルタイムの情報が非常に重要になります。
本記事は、公的統計情報等を基に出店候補地域の特性把握を目的としておりますが、実際の出店にあたっては、業種業態・ビジネスモデル(どのようなターゲットに、どのような商品・サービスを、いくらで、どのような方法で提供するか)によって、適切な立地・物件は異なります。スマートフォンデータを活用したリアルタイムの人流情報から「今」と「未来」を予測し、出店を判断することが、コストアップや人口減少という難題を抱える店舗経営において、非常に大切なことだと考えております。
立地はやりなおせない。
データは嘘をつかない。
データで選び、プロに任せる。
では、以下より商圏分析レポートをご覧ください。
📋 この記事の目次
今里駅商圏 主要KPI一覧
まず商圏の規模感をつかむために、主要指標を一覧で確認します。今里駅の出店戦略を考える上で最初に理解すべき構造的特性は、「夜間人口60,079人という高密度な人口集積」「単身世帯57.3%・民営借家53%という高い流動性と個人消費の旺盛さ」「来街倍率0.54倍という購買流出型ながら人口絶対数の厚みで商業需要は安定」という三要素が重なる大阪市東成区の下町商圏である点です。Osaka Metro 2025年11月調査によると、今里駅の乗降客数は24,301人/日で、千日前線東部エリア最大規模を誇ります。
⚠️ 【重要】数値読解の前提:「人口密集×単身多数×購買流出」三重構造の商圏として読む
今里駅1km圏は来街倍率0.54倍という「商業人口が夜間人口を大きく下回る」購買流出型商圏です。夜間人口60,079人に対し商業人口32,737人にとどまり、居住者の購買力の一部がなんば・鶴橋・天王寺方面の大型商業施設へ流出している構造です。しかしながら、夜間人口60,079人・総世帯数34,631世帯という絶対数の厚みは、「薄く広く」ではなく「高頻度の日常消費」を支える盤石な基盤です。単身世帯57.3%(19,854世帯)という構造は個食・テイクアウト・夜間飲食需要を恒常的に生み出し、年収200万円未満〜300万円未満層が合計約45.7%を占めるボリューム層の存在は「コスパ重視・低単価高頻度」消費型の業態に有利です。大阪市東成区が2026年3月に策定した「東成区将来ビジョン2026-2029」でまちの活性化が公的に推進されており、今後の商業吸引力の上昇が期待されます。
💡 2025〜2026年最新トピック:今里駅・千日前線エリアの動向
2026年現在、今里駅周辺エリアは複数の重要トピックが重なっています。①乗降客数の回復と安定成長:Osaka Metro 2025年11月調査によると今里駅は乗降計24,301人/日(乗車12,410・降車11,891)で、千日前線東部の最重要拠点駅としての地位を維持しています。②東成区将来ビジョン2026-2029の策定(2026年3月25日):大阪市東成区役所がまちの将来像「何かにつけてちょうどええまち『ひがしなり』」を掲げ、地域コミュニティ活性化・まちの魅力向上を公式方針として推進。今里エリアへの投資・出店判断にとって重要なシグナルです。③東成しんみちロード商店街の継続的活性化:今里新道筋商店街をはじめとする「東成しんみちロード」には140〜150店舗が集積し、「100円商店街」等のイベントを通じた集客施策が継続されています。④韓国・エスニック飲食需要の継続:2026年6月時点で今里駅周辺には韓国料理店の居抜き物件が複数流通しており、コリアタウン周辺エリアとしての飲食文化の厚みが出店機会を生んでいます。⑤テナント賃料の推移:飲食店ドットコムによると、今里駅の平均坪単価は2023年:11,352円→2024年:11,929円→2025年:13,255円→2026年:12,239円と推移。大阪市中心部(なんば・心斎橋)より割安な水準を維持しており、初期コストを抑えた出店が可能です。⑥居抜き物件の流通活発化:2026年6月現在、今里駅徒歩圏内に韓国料理店居抜き(8.47坪)・路面居抜き重飲食可(16坪・造作無償の値下げ案件あり)等、複数の店舗物件・テナント物件が流通中です。
※ 各計算についてはデータの調査時期が異なるもの、データ間の区分相違や端数処理により、類似項目間で数値が異なるケースなどもございます。大きな視点での参考として活用いただければ幸いです。人口・世帯・年収・消費データは国勢調査2020年・経済センサス2021年等の公的統計から引用しています。
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人口・年齢構成の特徴
このセクションで分かること:今里駅1km商圏の居住人口構造・年齢分布・昼間流入の実態。出店ターゲットとなる人口層とその厚みが明確になります。
データによると、今里駅1,000m商圏の夜間人口(居住人口)は60,079人(15M4W)、国勢調査準拠の2020年時点の人口総数は62,698人(20M4W)です。この人口規模は大阪市内の地下鉄駅1km圏としても大規模な部類に入り、鶴橋駅周辺や天王寺駅周辺と並ぶ人口集積地です。年齢構成の最大の特徴は、20〜34歳の若年・青年層が商圏内で最も厚みのある層を形成している点です。男性20-24歳(1,797人)・25-29歳(2,198人)・30-34歳(2,004人)、女性20-24歳(2,101人)・25-29歳(2,397人)・30-34歳(2,199人)といずれも高水準で、特に女性の25-29歳(2,397人)が女性の中で最多年齢区分となっています。これは今里駅周辺が単身の若年就労者・学生・外国人住民にとって「大阪市中心部へのアクセスが良く、家賃が相対的に安い居住エリア」として選ばれていることを示しています。
65歳以上の高齢化率は約26.2%(15,583人)で全国平均(27.8%)をやや下回るものの、75歳以上は8,204人(75-79歳3,035人+80-84歳2,510人+85歳以上2,659人)と一定数存在し、医療・福祉関連の需要基盤があります。昼間人口は46,379人(15M4W)で、昼夜比は約0.77倍と住宅優位型を示しています。生徒・学生数は3,474人(15M4W)で、塾・習い事の需要基盤もあります。なお、人口総数(20M4W:62,698人)と年齢3区分合計(15歳未満5,904人+15-64歳37,814人+65歳以上15,583人=59,301人)の差3,397人は年齢不詳・集計差によるものです。隣接する鶴橋駅(谷町線・千日前線乗換・乗降客数は別系統)や新深江駅(23,070人)と比較しても、今里駅1km圏の夜間人口60,079人という規模は「出店の土台となる顧客母数」として際立っています。
| 区分 | 商圏内(人) | 比率 | 大阪府 | 全国 |
|---|---|---|---|---|
| 人口総数(20M4W) | 62,698 | 100.0% | — | 126,146,099人 |
| 15歳未満(20M4W) | 5,904 | 9.4%※ | — | 11.8% |
| 15〜64歳・生産年齢(20M4W) | 37,814 | 60.3%※ | — | 57.4% |
| 65歳以上(20M4W) | 15,583 | 24.9%※ | — | 27.8% |
| 75歳以上(20M4W) | 8,204 | 13.1%※ | — | 約16.7% |
| 夜間人口(15M4W) | 60,079 | — | — | — |
| 昼間人口(15M4W) | 46,379 | 昼夜比 0.77 | — | — |
| 1日乗降客数(2025年11月調査) | 24,301 | 千日前線S20 | — | — |
※ 比率の分母は年齢3区分合計59,301人(15歳未満5,904+15-64歳37,814+65歳以上15,583)。人口総数62,698人との差3,397人は年齢不詳・集計差。75歳以上=75-79歳3,035+80-84歳2,510+85歳以上2,659=8,204人。出典:国勢調査2020年(20M4W)、Osaka Metro 2025年11月調査。
🚇 千日前線 近隣駅との乗降客数・商圏特性比較(2025年11月調査)
| 駅名 | 乗降計(人/日) | 商圏特性・備考 |
|---|---|---|
| 難波(S16) | 78,684 | 御堂筋線・四つ橋線乗換・超広域集客型ターミナル |
| 日本橋(S17) | 29,297 | 堺筋線乗換・電気街・観光・外国人来街多い |
| 谷町九丁目(S18) | 13,919 | 谷町線乗換・業務・住宅混在型 |
| 鶴橋(S19) | 9,454※ | 谷町線乗換・コリアタウン玄関口・焼肉集積地(別系統乗換客含まず) |
| 今里(S20)【本記事】 | 24,301 | 今里筋線乗換・東成区生活核・下町型多国籍商圏 |
| 新深江(S21) | 23,070 | 生野区南部・住宅型・今里に次ぐ規模 |
| 巽南(S22) | 19,716 | 生野区・住宅型・小売集積薄い |
| 巽北(S23) | 13,919 | 純住宅地型・商業集積薄い |
| 小路(S24) | 9,454 | 生野区東部・純住宅型・千日前線最小水準 |
| 南巽(S25) | 12,209 | 千日前線東端・純住宅地型 |
※ 出典:Osaka Metro 2025年11月11日交通調査PDF。鶴橋(S19)の9,454は千日前線の乗降のみ(谷町線乗換客含まない)。今里(S20)の24,301は今里筋線乗換含む合算値。
👥 年齢別人口構成(20M4W・商圏内)
| 年齢区分 | 男性(人) | 女性(人) | 合計(人) | 出店への示唆 |
|---|---|---|---|---|
| 0-4歳 | 1,023 | 987 | 2,010 | 保育・ベビー用品・子育て支援 |
| 5-9歳 | 989 | 938 | 1,927 | 学習塾・習い事・スポーツ |
| 10-14歳 | 993 | 971 | 1,964 | 塾・受験対策 |
| 15-19歳 | 1,111 | 1,107 | 2,218 | カフェ・コスメ・テイクアウト |
| 20-24歳 | 1,797 | 2,101 | 3,898 | 若年単身・カフェ・テイクアウト・美容・夜間飲食 |
| 25-29歳(女性最多) | 2,198 | 2,397 | 4,595 | 単身就労層最多。外食・美容・フィットネス・EC利用 |
| 30-34歳 | 2,004 | 2,199 | 4,203 | 子育て開始期・惣菜・デリバリー・保育ニーズ増加 |
| 35-39歳 | 1,868 | 1,892 | 3,760 | 共働きファミリー・外食・美容 |
| 40-44歳 | 1,914 | 1,925 | 3,839 | 中堅就労層・外食・健康消費 |
| 45-49歳 | 2,208 | 2,251 | 4,459 | 壮年層・健康・整体・外食 |
| 50-54歳 | 2,026 | 2,021 | 4,047 | 健康・整体・外食・趣味消費 |
| 55-59歳 | 1,808 | 1,872 | 3,680 | シニア前期・医療・健康食品 |
| 60-64歳 | 1,506 | 1,601 | 3,107 | シニア・趣味・旅行・健康需要 |
| 65-69歳 | 1,697 | 1,782 | 3,479 | アクティブシニア・外食・医療 |
| 70-74歳 | 1,933 | 1,965 | 3,898 | アクティブシニア・調剤薬局・配食 |
| 75-79歳 | 1,272 | 1,763 | 3,035 | 後期高齢・医療・調剤・配食 |
| 80-84歳 | 929 | 1,580 | 2,509 | 介護・医療・配食サービス |
| 85歳以上 | 799 | 1,860 | 2,659 | 介護・訪問サービス(女性が約2.3倍) |
※ 出典:国勢調査2020年(20M4W)。男性年齢別合計:30,075人/女性年齢別合計:32,212人、計62,287人。人口総数(62,698人)との差411人は年齢不詳等。男女別・行ごとの検算:各行男性+女性=合計、全行確認済み ✅。
世帯構成と住居形態
このセクションで分かること:今里駅周辺に実際に居住する人々の世帯規模・住居形態・家族構成の実態。飲食・小売・サービス業の業態選定とテナント物件の規模設計に直結するデータです。
データによると、今里駅1km商圏の総世帯数は34,631世帯(20M4W・1〜7人以上世帯合計)で、大阪市内の地下鉄駅1km圏としても大規模です。世帯構成の最大の特徴は、単身世帯が19,854世帯・57.3%という圧倒的多数を占める点です。この比率は全国平均(38.0%)を大きく上回り、大阪市内平均をも上回る「単身者の街」であることを示しています。単身世帯のうち世帯主年齢20-29歳の1人世帯が4,114世帯存在し、若年単身層の集積が際立ちます。また高齢単身世帯が4,852世帯と全単身世帯の24.4%を占め、孤独・高齢者向けの食事・配食・医療関連サービスの潜在需要も見逃せません。
住居形態では民営借家が18,262世帯・53.2%(住居形態別合計34,407世帯を分母)と過半数を超え、持ち家(15,080世帯・43.8%)を上回るという「借家型商圏」の特性が明確です。建て方では共同住宅(マンション・アパート)が21,674世帯・63.1%と最多で、一戸建ては11,603世帯(33.8%)にとどまります。この「借家・共同住宅優位」という構造は、転入・転出の流動性が高く常に新規顧客が流入してくることを意味し、リピーター育成よりも「新規来店のしやすさ・わかりやすさ」が業態の成功要件として重要になることを示唆します。公営・都市再生機構・公社の借家は0世帯とデータ上確認されません。テナント物件探しの観点からは、この「高い流動性の商圏」にフィットする業態として、入替わりが激しくとも新規顧客を取り込み続けられる「普遍的な日常消費型業態」(ランチ・テイクアウト・美容室・コンビニ代替型食料品店など)が有利です。
| 世帯規模(20M4W) | 世帯数 | 比率 | 全国比率 | 出店業態への示唆 |
|---|---|---|---|---|
| 1人世帯(最多・圧倒的) | 19,854 | 57.3% | 38.0% | 個食・テイクアウト・夜飲み・美容・フィットネス・デリバリー需要大 |
| 2人世帯 | 7,314 | 21.1% | 28.1% | カップル・高齢夫婦・外食・コスパ重視 |
| 3人世帯 | 3,959 | 11.4% | 16.6% | 子育てファミリー。学習塾・惣菜・外食 |
| 4人世帯 | 2,585 | 7.5% | 14.1% | ファミリー向け食料品・外食 |
| 5人世帯 | 723 | 2.1% | 5.1% | 多世代同居型・外国人家族も含む可能性 |
| 6人世帯 | 154 | 0.4% | 1.6% | — |
| 7人以上世帯 | 42 | 0.1% | 0.7% | — |
※ 合計:19,854+7,314+3,959+2,585+723+154+42=34,631世帯 ✅。出典:国勢調査2020年(20M4W)。
🏠 住居形態別世帯数(20M4W・商圏内)
| 住居形態 | 世帯数 | 比率 | 出店への示唆 |
|---|---|---|---|
| 持ち家 | 15,080世帯 | 43.8%※ | 一定の定住層→リピーター形成の核 |
| 民営の借家(最多) | 18,262世帯 | 53.1%※ | 過半数。転入・転出が常態→新規顧客が継続的に流入。普遍的業態が有利 |
| 給与住宅 | 564世帯 | 1.6%※ | 企業勤務者・安定収入→ランチ・夜飲み需要 |
| 公営等借家 | 0世帯 | 0%※ | データなし |
| 間借り | 501世帯 | 1.5%※ | 若年・節約志向層 |
| 建て方:一戸建 | 11,603世帯 | 33.8%※※ | 下町型戸建集積。地域密着・コミュニティ形成しやすい |
| 建て方:長屋建 | 1,097世帯 | 3.2%※※ | 大阪の下町特有の長屋文化 |
| 建て方:共同住宅(最多) | 21,674世帯 | 63.1%※※ | マンション・アパート優位。単身・若年層の集積と整合 |
※ 住居形態別比率の分母:15,080+0+18,262+564+501=34,407世帯。世帯規模別合計34,631世帯との差224世帯は不詳等。※※ 建て方比率の分母:11,603+1,097+21,674=34,374世帯。
年収分布と高所得世帯比率
このセクションで分かること:今里駅周辺居住者の所得水準・年収分布・各層の厚み。出店時の価格帯設定・客単価設計・業態選定の根拠となる最重要データです。
データによると、今里駅1km商圏の推計世帯年収分布(23M4W・8区分合計)は34,631世帯です。年収分布の特徴を見ると、最多層は年収200万円未満(8,778世帯・25.3%)で、次いで200〜300万円未満(6,856世帯・19.8%)、300〜400万円未満(5,942世帯・17.2%)と続く「低〜中所得層が圧倒的主役」の構造です。年収400万円未満の世帯を合計すると21,576世帯・62.3%と全体の3分の2近くに達します。一方で、年収700万円以上の世帯は合計4,399世帯・12.7%(700-1,000万未満3,266世帯+1,000-1,500万未満825世帯+1,500万以上308世帯)にとどまり、全国平均(約21%)を大きく下回ります。
この所得構造は、「コスパ型・低〜中単価・高頻度利用」型業態に有利な商圏環境を示しています。客単価1,000〜1,500円前後のランチ・テイクアウト・カフェ、月額5,000〜8,000円程度のサブスク型美容・フィットネス、低価格帯のドラッグストア・食料品といった業態が商圏の所得構造と最も噛み合います。ただし、年収700万円以上世帯も絶対数で4,399世帯存在しており、商圏内高所得層向けの「少し上質な日常消費」(セレクトカフェ・高品質惣菜・プレミアム美容サロン等)にも一定の市場があります。鶴橋エリアや天王寺方面と比較すると集客規模での競争は不利ですが、「近隣エリア住民が毎日通える地元密着型」としての差別化は有効です。持ち家世帯における年収分布では、持ち家内でも年収200万円未満(3,709世帯)・200-300万円未満(2,478世帯)が多く、大阪の下町らしい「年金・低収入高齢者の自持ち住宅」という像が浮かびます。
| 年収階層(23M4W) | 世帯数 | 比率 | 全国比率 | 対応業態イメージ |
|---|---|---|---|---|
| 200万円未満(最多) | 8,778 | 25.3% | 19.4% | コスパ重視・シニア単身・テイクアウト・100円均一・ドラッグストア |
| 200〜300万円未満 | 6,856 | 19.8% | 16.2% | ランチ700〜1,000円帯・スーパー・テイクアウト |
| 300〜400万円未満 | 5,942 | 17.2% | 14.8% | チェーン飲食・スーパー・ドラッグストア・理容室 |
| 400〜500万円未満 | 4,111 | 11.9% | 12.1% | 惣菜・カフェ・美容室・サービス業 |
| 500〜700万円未満 | 4,545 | 13.1% | 16.5% | セレクトカフェ・美容室・フィットネス・中単価外食 |
| 700〜1,000万円未満 | 3,266 | 9.4% | 12.8% | 高単価外食・サロン・クリニック |
| 1,000〜1,500万円未満 | 825 | 2.4% | 6.0% | プレミアム食材・高級サロン |
| 1,500万円以上 | 308 | 0.9% | 2.1% | 完全予約制・コンシェルジュ型 |
※ 合計:8,778+6,856+5,942+4,111+4,545+3,266+825+308=34,631世帯 ✅。出典:推計世帯データ(23M4W)。年収400万円未満合計:8,778+6,856+5,942=21,576世帯(62.3%)。年収700万円以上:3,266+825+308=4,399世帯(12.7%)。全国比率は参考値。
商業力・店舗数・年間販売額
このセクションで分かること:今里駅商圏の年間小売販売額・推計商業人口・業種別事業所数。購買流出型という商圏特性を踏まえつつ、路面店・路面テナントにとってどのような出店機会があるかを明らかにします。
データによると、今里駅1km圏の年間小売販売額(21M4W)は3,458,401万円=約346億円です。これを大阪府合計(904,490,000万円=約90,449億円)と比較すると商圏内の大阪府シェアは約0.38%、全国合計(13,325,745,700万円=約133兆2,574億円)に対しては約0.026%のシェアです。夜間人口60,079人の商圏として評価すると、1人当たり年間小売販売額は約57.6万円/年(346億円÷60,079人)となり、全国平均(約100万円/年)を大きく下回っており、購買流出型商圏であることが数値にも明確に表れています。
事業所数データを見ると、飲食店事業所数(14M4W)は422店舗と非常に多く、大阪の下町らしい飲食集積の厚みを示しています。21M4Wデータでは飲食店(M76)が347店舗・持ち帰り・配達飲食(M77)が36店舗で合計383店舗の飲食関連事業所が1km圏内に存在します。これは平均坪単価12,239円(2026年直近1年)という手頃な賃料水準と相まって、「多数の飲食店が小規模競争を行う大阪下町型飲食商圏」を形成していることを意味します。同時に、競合が多いことは出店後の差別化戦略が極めて重要であることも示唆しています。今里新道筋商店街(東成しんみちロード)には140〜150店舗が集積する1km弱の大型商店街があり、出店立地としての路面視認性と集客力を持つ物件が比較的流通しています。2026年6月時点では、今里駅徒歩圏内に韓国料理店居抜き(8.47坪)・路面居抜き重飲食可(16坪)・新今里1階路面飲食居抜き(14.54坪)等の居抜き物件・テナント物件が複数流通中であり、店舗物件の流動性は高い状態です。
🛒 商業指標一覧(商圏内)
| 指標 | 商圏内 | 大阪府(参考) | 全国(参考) |
|---|---|---|---|
| 年間小売販売額(億円換算) | 約346億円 | 約90,449億円 | 約133兆2,574億円 |
| 大阪府シェア | 約0.38% | — | — |
| 全国シェア | 約0.026% | — | — |
| 推計商業人口(買物人口・21M4W) | 32,737人 | — | 126,146,099人 |
| 卸売・小売業事業所数(21M4W) | 934事業所 | — | 1,228,968事業所 |
| 飲食店事業所数(14M4W) | 422店舗 | — | — |
| 飲食店事業所数(M76・21M4W) | 347店舗 | — | 499,193事業所 |
| 病院数(14M4W) | 4施設 | — | — |
| 一般診療所数(14M4W) | 73施設 | — | — |
| 歯科診療所数(14M4W) | 49施設 | — | — |
| 美容・理容関連事業所数(N78・21M4W) | 147事業所 | — | 325,730事業所 |
| フィットネスクラブ(N8048・21M4W) | 3施設 | — | 7,565施設 |
| 平均坪単価(2023年) | 11,352円 | — | — |
| 平均坪単価(2024年) | 11,929円 | — | — |
| 平均坪単価(2025年) | 13,255円 | — | — |
| 平均坪単価(2026年直近1年) | 12,239円 | — | — |
※ 年間小売販売額の万円原値:商圏内3,458,401万円・大阪府904,490,000万円・全国13,325,745,700万円。テナント賃料は飲食店ドットコム(今里駅・各年別)より(直近1年間の募集金額ベース)。最高坪単価61,837円・最低坪単価4,799円(2026年直近1年)。
エリアマーケティング三大人口の比較分析
このセクションで分かること:夜間人口・昼間人口・商業人口(買物人口)の3指標の比較から見えてくる、今里駅商圏の本質的な性格とビジネスポテンシャル。出店戦略の骨格を形成する最重要分析です。
今里駅の商業人口(買物人口)は夜間人口の0.54倍・32,737人にとどまります。これは「購買流出型:商業吸引力が弱いエリア(1倍未満)」に分類されます。昼夜比も0.77倍と低く、「昼間に居住者の多くがなんば・天王寺・鶴橋方面へ通勤・外出し、買い物も大型商業施設で済ませる」という行動パターンが読み取れます。しかし、この数値を「出店には厳しい商圏」と即断するのは危険です。なぜなら、夜間人口60,079人・総世帯34,631世帯という「絶対数の厚み」が購買流出後も相当の日常消費需要を地域内に残しているからです。来街倍率0.54倍でも商業人口32,737人は確実に存在し、この32,737人分の購買力が「地域密着型日常消費」を通じて今里の店舗に流れています。購買集中度(商業人口÷昼間人口)は約0.71倍で、昼間在圏者のうち7割強が近隣で消費している計算です。昼間在宅の主婦・高齢者・テレワーカー・医療福祉従業者の昼食・日用品消費がその主体です。
同じ千日前線で比較すると、難波(78,684人)は超広域集客型ターミナルであり商業人口も夜間人口をはるかに上回る「来街倍率5倍超」の商圏です。日本橋(29,297人)もオタク・観光客の流入で購買力が集中する広域集客型です。これらと今里を比較すると、今里は「広域集客に頼れない代わりに、60,000人超の地元住民の日常消費が安定的な収益基盤になる」という完全に異なる商圏ロジックで出店を成功させる必要があります。言い換えると、「なんばで勝てる業態ではなく、今里の住民が毎日・毎週使いたくなる業態」こそが今里での出店戦略の核心です。
📊 エリアマーケティング三大人口 比較表(今里駅1km圏)
| 指標 | 数値 | 意味・解釈 |
|---|---|---|
| ① 夜間人口(居住人口・15M4W) | 60,079人 | 単身57%・低〜中所得・民営借家53%の大阪下町型 |
| ② 昼間人口(流入人口・15M4W) | 46,379人 | 就業・通学含む昼間在圏人口。昼夜比0.77の住宅優位型 |
| ③ 商業人口(買物人口・21M4W) | 32,737人 | 夜間人口の0.54倍。購買力がなんば・天王寺方面へ流出 |
| 来街倍率(商業人口÷夜間人口)【最重要】 | 0.54倍 | 【購買流出型】ただし絶対数32,737人分の日常消費需要は安定。地元密着業態が最適 |
| 購買集中度(商業人口÷昼間人口) | 0.71倍 | 昼間在圏者の7割超が近隣消費→昼間在宅層の日常需要が安定 |
| 昼夜比(昼間人口÷夜間人口) | 0.77倍 | 夜間人口が昼間を23%上回る。典型的郊外住宅地型。夜間消費需要に注目 |
※ 来街倍率=32,737(21M4W)÷60,079(15M4W)=0.545≒0.54倍。購買集中度=32,737(21M4W)÷46,379(15M4W)=0.706≒0.71倍。昼夜比=46,379(15M4W)÷60,079(15M4W)=0.772≒0.77倍。
📌 三大人口分析から読み解く出店インサイト:「来街倍率0.54倍」の正しい読み方
来街倍率0.54倍という数値は、「出店に向いていない」という意味ではありません。正しく読めば「夜間人口60,079人という大きな土台のうち、約54%分(32,737人相当)が地元で買い物をしている」ということであり、地元密着型業態にとっては十分な規模の市場が存在します。なんば(来街倍率推定5倍超)のような「遠くから買い物客を引き寄せる広域集客型商圏」とは戦い方が根本的に違います。今里での出店成功の鍵は、「帰宅途中の夕食テイクアウト・週2〜3回通う理容・美容・近隣住民のかかりつけ調剤薬局・毎日通えるカフェ」という”習慣消費”の獲得にあります。単身世帯19,854世帯・年収200万円未満8,778世帯が示す「コスパ重視・高頻度少額消費」のニーズに応える業態こそ、今里商圏で最も安定した収益を生み出します。東成区将来ビジョン2026-2029でまちの魅力向上が推進されていることで、中長期的には来街倍率の改善(商業吸引力の向上)も期待できます。
産業別事業所数と就業構造
このセクションで分かること:今里駅商圏で働く就業者の産業別内訳と事業所の業種構成。昼間就業者をターゲットにした出店業態の需要分析と競合環境の把握に活用できるデータです。
データによると、今里駅商圏の第2次・3次産業従業者数は25,042人(14M4W)です。産業構造を見ると、第3次産業従業者が17,847人(全産業比の約71.3%)と最大で、第2次産業が5,488人(21.9%)、第1次産業が5人(0.02%)となっています。業種別に昼間就業者を分解すると、最大の就業者数を誇るのが卸売・小売業(7,041人)で、次いで製造業(4,697人)、医療・福祉(3,968人)、建設業(791人)、宿泊・飲食サービス業(1,797人)の順です。
卸売・小売業の昼間就業者7,041人が突出して多い点が最大の特徴です。事業所数でも卸売・小売業は1,191事業所(14M4W)と全業種中最多を占めています。これは今里エリアが大阪の下町商業エリアとして、多数の小規模小売業者・問屋・食料品店が密集していることを反映しています。製造業従業者4,697人・事業所678件という多さも特徴的で、東成区・生野区一帯が大阪の中小製造業集積地としての歴史を持つことが数値に表れています。製造業従業者の存在は「工場・製造現場で働く層の昼食・夕食・デリバリー需要」として飲食出店の需要基盤になります。医療・福祉の昼間就業者が3,968人(事業所317件・14M4W)と多い点は、一般診療所73施設・病院4施設・歯科診療所49施設(14M4W)という医療集積と整合しており、医療従事者向けのランチ・カフェ需要が安定的に存在します。不動産業・物品賃貸業の事業所347件(14M4W)は、テナント物件・賃貸店舗・居抜き物件の情報流通を担う業者が多数存在し、出店物件探しの際の窓口が豊富であることも示しています。
🏭 産業別昼間就業者数・事業所数(商圏内)
| 業種 | 昼間就業者数(14M4W) | 事業所数(14M4W) | 出店への示唆 |
|---|---|---|---|
| I_卸売業・小売業(最多) | 7,041人 | 1,191事業所 | 小売就業者の日常消費需要。競合多数→差別化が必須 |
| E_製造業 | 4,697人 | 678事業所 | 中小製造業集積。工場従業者の昼食・テイクアウト需要安定 |
| P_医療・福祉 | 3,968人 | 317事業所 | 病院4・診療所73・歯科49。医療従事者向けランチ・カフェ・調剤薬局需要 |
| M_宿泊業・飲食サービス業 | 1,797人 | 464事業所 | 飲食事業所422(14M4W)。競合激しく差別化・専門特化が鍵 |
| K_不動産業・物品賃貸業 | 931人 | 347事業所 | テナント物件・居抜き物件情報が豊富に流通 |
| N_生活関連サービス業・娯楽業 | 785人 | 234事業所 | 美容・理容147事業所。競合多い中でも安定した需要 |
| H_運輸業・郵便業 | 598人 | 41事業所 | 物流従業者の飲食需要 |
| D_建設業 | 791人 | 138事業所 | 建設従業者の外食需要。ランチ対応が有効 |
※ 就業者数は推計昼間人口内訳(14M4W)より。事業所数は14M4Wデータより。公務(S)の推計昼間就業者:560人。
将来人口と出店戦略の方向性
このセクションで分かること:今里駅商圏の2025〜2050年の人口推移・高齢化率の変化。5〜30年スパンでの出店・業態選択の中長期的リスクと機会、テナント長期契約の判断材料を提供します。
データによると、今里駅商圏の将来人口推計は現状から継続的な減少傾向を示しています。2020年国勢調査基準(62,698人)から見ると、2025年:58,633人・2030年:57,836人・2035年:56,878人・2040年:55,814人・2045年:54,442人・2050年:52,886人と推移し、30年後の2050年には約52,886人と2020年比で約15.7%の減少が見込まれます。この減少ペースは大阪市全体の人口動態とほぼ整合していますが、単身世帯比率の高さ(57.3%)から、核家族・ファミリー層よりも単身者・高齢者の入替わりが人口変動の主因になると考えられます。
高齢化については顕著な加速が見込まれます。現在65歳以上15,583人(25.9%・分母:3区分合計59,301人)から、2025年:15,336人・2030年:15,616人・2035年:16,262人・2040年:17,233人・2045年:17,641人・2050年:17,793人と高齢者数は絶対数でも増加し、2050年の高齢化率は約33.6%(17,793÷52,886人)に達する見込みです。高齢化の加速は「医療・介護・配食・シニア向けサービス」の需要を強力に押し上げ、一般診療所73施設・歯科49施設(14M4W)という医療集積地として、関連サービス業の出店機会は今後さらに拡大します。一方で15歳未満人口は2025年:5,577人→2030年:5,203人→2035年:4,805人→2040年:4,682人と緩やかに減少しており、子ども向けサービスの需要基盤は縮小傾向にあることも出店戦略上考慮すべき点です。東成区将来ビジョン2026-2029では「子ども・家庭・地域・学校が一体となって支え合う土台づくり」も方針として掲げており、人口減少への対策が公的に推進されています。
📈 将来人口推移(商圏内・各年次推計)
| 年次 | 総人口(推計) | 15歳未満 | 15-64歳 | 65歳以上 | 高齢化率※ | 出店戦略の方向性 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2020年(基準) | 62,698人 | 5,904 | 37,814 | 15,583 | 26.3% | 単身・低所得・下町型。コスパ飲食・日常サービス |
| 2025年 | 58,633人 | 5,577 | 37,719 | 15,336 | 26.2% | 東成区ビジョン始動。地域密着・飲食・美容が好機 |
| 2030年 | 57,836人 | 5,203 | 37,017 | 15,616 | 27.0% | 高齢化加速。医療・介護周辺・シニア外食需要増 |
| 2035年 | 56,878人 | 4,805 | 35,811 | 16,262 | 28.6% | 調剤薬局・クリニック・シニア外食・配食需要本格化 |
| 2040年 | 55,814人 | 4,682 | 33,898 | 17,233 | 30.9% | 高齢化率31%超。介護・バリアフリー対応型店舗 |
| 2045年 | 54,442人 | 4,458 | 32,343 | 17,641 | 32.4% | シニア向けデイリー消費・コスパ型外食・訪問サービス |
| 2050年 | 52,886人 | 4,180 | 30,912 | 17,793 | 33.6% | 地域密着型医療・福祉・配食が商圏を支える柱に |
※ 高齢化率は各年次の65歳以上÷(15歳未満+15-64歳+65歳以上)で算出。将来推計人口(各年次M4W)より。
🎯 出店戦略の方向性:「単身多数×低所得重視×高齢化加速」の三角形で勝てる業態選択
今里駅周辺への出店・テナント物件選定において、率直に申し上げると「高単価・高所得層向けの業態」は商圏特性と噛み合いにくく、相当の差別化・ブランディングが必要です。 一方で、以下の業態は商圏特性と強く合致します。①テイクアウト・デリバリー特化型飲食(韓国料理・エスニック・惣菜):単身世帯19,854世帯の「一人ご飯」需要は恒常的。コリアタウン近隣のエリア特性を活かした業態は来街客も取り込める。②低〜中価格帯の地域飲食(居酒屋・定食・カフェ):外食費1世帯年約15.0万円(月約12,500円)という水準に合った価格設定。テナント賃料が平均坪単価12,239円と割安な今がコスト管理のチャンス。③美容室・理容室(低〜中単価):147事業所の競合があるが、単身世帯57.3%・20〜30代の若年就労層の厚みで需要は安定。④調剤薬局・クリニック(一般診療):病院4・診療所73施設の集積地として、処方箋受付調剤薬局の出店余地は今後拡大。高齢化率33%超(2050年)に向けた中長期投資として有望。⑤格安フィットネス・ヨガ(月額3,000〜5,000円台):現在3施設のみで教養娯楽費は1世帯年約23.7万円と一定水準。低価格帯フィットネスで単身層を取り込む余地あり。
消費支出データ分析
このセクションで分かること:今里駅商圏の推計消費支出の費目別内訳と1世帯当たりの支出額。「どの費目に、どの程度の金額が使われているか」を世帯単位で把握することで、出店業態の需要の厚みをより直感的に評価できます。
データによると、今里駅商圏の消費支出データ(23M4W)の分母として年収8区分合計の34,631世帯を使用します。費目別の1世帯当たり年間支出額を算出すると、食料合計:約75.5万円/年(月約6.3万円)、外食合計:約15.0万円/年(月約1.25万円)、住居合計:約28.6万円/年(月約2.4万円)、交通・通信:約24.5万円/年(月約2.0万円)、教養娯楽:約23.7万円/年(月約2.0万円)、保健医療:約10.9万円/年(月約0.9万円)、教育:約5.8万円/年(月約0.5万円)、その他の消費支出:約33.7万円/年(月約2.8万円)となっています。
費目ごとの示唆を整理すると、食料合計(月約6.3万円)は全国平均(月約7万円台)をやや下回る水準で、低〜中所得・単身世帯優位の商圏らしいコスパ重視の食消費を示しています。外食合計(月約1.25万円)は単身世帯57.3%という構造を考えると相対的に多い水準で、「毎日外食・テイクアウトで済ませる単身就労者」像に合致します。教育費(月約0.5万円)が全国平均(月約0.7万円)を下回る点は、子ども数の少ない単身・高齢世帯が多いことを反映しており、学習塾への過度の期待は禁物です。一方、教養娯楽費(月約2.0万円)は一定水準があり、フィットネス・趣味・カルチャー消費への需要が存在します。保健医療費(月約0.9万円)は高齢化を反映した安定した支出で、クリニック・調剤薬局・整骨院への継続的な需要を支えています。その他消費支出(月約2.8万円)には美容・理容・交際費が含まれ、147事業所の美容・理容業が存在する実態とも整合しています。
📊 消費支出費目別 1世帯当たり年間・月間推計(今里駅1km商圏・34,631世帯)
※ 分母:年収8区分合計世帯数34,631世帯(23M4W)。1世帯・年(万円)=合計額(千円)÷世帯数÷10で算出。出典:消費支出データ(23M4W)。
| 費目 | 合計額(千円) | 1世帯・年(万円) | 1世帯・月(千円) | 出店業態への示唆 |
|---|---|---|---|---|
| 食料合計 | 26,129,118 | 75.5万円 | 62.9千円 | コスパ重視の食消費。低〜中単価テイクアウト・惣菜が合致 |
| うち外食合計 | 5,183,377 | 15.0万円 | 12.5千円 | 単身世帯の毎日外食・テイクアウト消費が基盤 |
| 住居合計 | 9,887,316 | 28.6万円 | 23.8千円 | 民営借家53%の家賃支出が中心。リフォーム需要は薄い |
| 光熱・水道合計 | 6,199,020 | 17.9万円 | 14.9千円 | 省エネ・電力最適化関連 |
| 家具・家事用品合計 | 2,691,390 | 7.8万円 | 6.5千円 | 単身型の小規模生活雑貨需要 |
| 被服・履物合計 | 2,605,440 | 7.5万円 | 6.3千円 | 中〜低価格帯アパレル・古着・セレクト系 |
| 保健医療合計 | 3,757,634 | 10.9万円 | 9.0千円 | クリニック・調剤薬局・整骨院・ドラッグストア需要安定 |
| 交通・通信合計 | 8,497,484 | 24.5万円 | 20.4千円 | 通勤定期・スマホ費。帰宅後テイクアウト・コンビニ消費へ |
| 教育 | 2,001,048 | 5.8万円 | 4.8千円 | 全国平均以下。単身・高齢世帯が多く教育消費は限定的 |
| 教養娯楽合計 | 8,212,195 | 23.7万円 | 19.8千円 | フィットネス3施設のみ。格安フィットネス・カルチャー消費の余地あり |
| その他の消費支出合計 | 11,670,444 | 33.7万円 | 28.1千円 | 美容・理容・交際費。147事業所の美容業が示す安定需要 |
💡 消費支出分析から見えるテナント出店の勝ちパターン
1世帯あたりの消費支出から見えてくる今里商圏の「消費の3大エンジン」は、①食料(75.5万円/年・うち外食15.0万円)=コスパ重視のテイクアウト・単身外食への旺盛な需要、②その他消費支出(33.7万円/年)=美容・理容・交際費等の「日常を彩るサービス消費」(147事業所の美容業が需要の深さを証明)、③教養娯楽(23.7万円/年)=フィットネス・趣味・エンタメへの消費意欲(施設不足とのギャップが存在)です。今里エリアの店舗物件・テナント物件を活用する場合、「韓国料理・エスニック・アジアンフード(居抜き物件が充実・エリア特性と合致)・理容/美容室(低〜中価格帯・コスパ路線)・格安フィットネス・ドラッグストア・調剤薬局・コスパ系カフェ」の業態が最も商圏特性と噛み合うと結論付けられます。平均坪単価12,239円(2026年直近1年)という初期コストの低さを活かした出店が、収益確保の現実的な道筋です。
💡 商圏データを見て出店イメージが湧いてきた方へ
ここまでの商圏・人口・年収・消費データから、今里駅エリアでの出店イメージが具体化してきた方は、次のステップとして「実際の店舗物件・テナント物件」と「補助金活用」をぜひご相談ください。弊社提携不動産会社が物件をご提案し、弊社が立地・商圏の観点から判断材料や補助金活用のサポートをご提供します。
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※ 公式LINEから無料でご相談(一部、レポートサービス等は有料)いただけます
💰 今里駅エリアで出店・開業する際に使える補助金
今里駅周辺(大阪府大阪市東成区)での出店・開業には、国・大阪府・大阪市それぞれの補助金・助成金を組み合わせることで、初期費用を大幅に抑えられる可能性があります。補助金は年度ごとに内容が変わるため、最新情報は必ず公式窓口で確認してください。
🏛️ 国の補助金(全国共通)
小規模事業者向けの販路開拓支援として小規模事業者持続化補助金が代表的です。創業間もない事業者向けの枠も設けられています。また、省力化・デジタル化に関する補助金など、様々な種類の補助金があります。
→ 最新情報:中小企業庁 事業者向け支援施策について
🏢 大阪府の補助金
創業者向け・中小企業向けの補助金が複数用意されています。大阪府よろず支援拠点や大阪産業局での相談を活用することで、自社に合った補助金を効率よく探すこともできます。
→ 最新情報:大阪府 企業支援
/公益財団法人 大阪産業局
🌆 大阪市の補助金(今里駅エリアに最も関連)
近年の傾向として、大阪エリアについては、大阪市よりも、大阪府として様々な創業支援・補助金などが充実しているようです。両方の支援制度等を確認しつつ、事業に活用できる助成制度を上手に活用していきましょう。
→ 最新情報:大阪市 中小企業支援
⚠️ 補助金申請の注意点:補助金は一般的に募集(応募)期間が決まっているものが多く、全員がもらえるわけではないため、事前準備が勝負のカギです。出店を具体的に検討し始めたタイミングで、まず各窓口や専門家に相談することを強く推奨します。
よくある質問(FAQ)
Q. 千日前線・今里駅周辺の商圏規模はどのくらいですか?
A. データによると、今里駅半径1km圏の夜間人口(15M4W)は60,079人、人口総数(20M4W)は62,698人です。Osaka Metro 2025年11月11日調査によると1日乗降客数は24,301人/日(乗車12,410・降車11,891)で、千日前線東部では最大の規模を持つ2路線交差駅です。年間小売販売額は約346億円(3,458,401万円・21M4W)、推計商業人口(買物人口)は32,737人と夜間人口の約0.54倍。来街倍率0.54倍の「購買流出型商圏」ですが、夜間人口60,079人・総世帯34,631世帯という絶対数の厚みが安定した日常消費需要を支えています。テナント賃料は飲食店ドットコムによると平均坪単価12,239円(2026年直近1年)と大阪市中心部より割安で、初期コストを抑えた出店に好適です。
Q. 今里駅周辺で新規出店・開業するには何から始めればよいですか?
A. まず①「単身世帯57.3%・年収200万円未満25.3%・コスパ重視」という商圏の所得・世帯構造を踏まえ、客単価設定を現実的に行うこと。②飲食店事業所数422店舗(14M4W)という競合の多さを踏まえ、韓国料理・エスニック・アジアン等のエリア特性を活かした専門特化か、地元住民の「毎日使える日常業態」としての差別化を明確にすること。③平均坪単価12,239円(2026年)という手頃な賃料水準を活かし、10〜20坪台の居抜き物件から低コストで出店スタートすること(2026年6月時点で複数の居抜きテナントが流通中)。④東成区将来ビジョン2026-2029で区が活性化施策を推進している今が、地域ブランドが上昇する前に好立地路面店を押さえる好機。⑤大阪市の創業支援制度・国の補助金活用の可否を事前確認した上で物件探しをスタートすることが重要です。
Q. 今里駅と近隣の鶴橋・新深江・難波・日本橋とはどう違いますか?
A. Osaka Metro 2025年11月調査と商圏特性の差を整理すると、①難波(78,684人・超広域集客型):御堂筋線・四つ橋線乗換のターミナル。来街倍率が高く観光・ナイトタイム消費が最大規模。今里とは商圏ロジックが根本的に異なる。②日本橋(29,297人・電気街・観光型):堺筋線乗換。外国人・オタク観光客の流入で購買力が集中。③鶴橋(S19:9,454人・コリアタウン型):千日前線のみの乗降では9,454人と今里の40%以下だが、谷町線・JR大阪環状線乗換客を加えると実態は大規模。焼肉・韓国食材の特化型商圏。④今里(S20:24,301人・生活核型):千日前線東部最大・今里筋線乗換。下町住民の日常消費を担う生活密着型。競合が少ない「習慣消費型業態」で安定収益が狙える。⑤新深江(S21:23,070人・純住宅型):生野区南部・住宅型・今里に次ぐ規模だが商業集積は薄い。今里の独自性は「乗換駅としての流入人口×60,079人の地元居住者の日常消費」という二層構造にあります。
Q. 今里駅周辺の将来性・開発動向はどうなっていますか?
A. 2026年現在、今里駅エリアに関係する注目トピックは以下の通りです。①東成区将来ビジョン2026-2029の策定(2026年3月25日):「何かにつけてちょうどええまち『ひがしなり』」を将来像に掲げ、地域コミュニティ活性化・安全なまちづくり・子育て支援を公式方針として推進。②東成しんみちロード商店街の活性化:今里新道筋を核とする140〜150店舗規模の商店街が「100円商店街」等のイベントで継続的に集客施策を実施中。③今里まちづくり活動協議会の地域活動:東成区役所・まちづくりセンターと連携し、地域コミュニティの活性化が継続的に推進されています。④人口減少への対応:将来推計では2050年に52,886人(2020年比約15.7%減)と緩やかな減少が見込まれますが、単身・高齢世帯の増加は医療・介護・日常食消費の需要を維持するため、生活密着型業態への影響は限定的です。⑤テナント賃料の安定:2026年坪単価12,239円は割安水準を維持しており、出店コストを抑えた新規開業の条件は整っています。
Q. 今里駅周辺で有望な出店業態はどんなものですか?
A. データと2026年の最新商業動向から、以下の業態が有望です。①韓国料理・エスニック・アジアン系テイクアウト・飲食:コリアタウン近隣エリアとしての来街者需要+単身世帯の毎日外食需要。居抜き物件(韓国料理跡・重飲食可)が複数流通中で初期コスト抑制が可能。②コスパ系カフェ・ランチ特化型飲食:外食費月約12,500円/世帯・製造業4,697人・医療従事者3,968人の昼食需要が安定的。③理容室・低〜中価格帯美容室:147事業所の競合があるが、単身57.3%・若年就労層の厚みで月次定期需要は安定。「完全予約制×技術特化」での差別化も有効。④調剤薬局・ドラッグストア:診療所73施設・高齢化率26.3%(2050年に33.6%へ)。処方箋受付型調剤薬局は中長期で最も安定した需要が見込める業態。⑤格安フィットネス・ヨガ:現在3施設のみで教養娯楽費月約19,800円/世帯。月額3,000〜5,000円の低価格帯で単身・若年就労層を取り込む余地が大きい。⑥デリバリー特化型飲食(ゴーストレストラン):テナント賃料割安・単身世帯多数・スマホ普及による注文習慣から、初期投資を抑えたデリバリー特化型出店も選択肢。
Q. 今里駅周辺の店舗物件・テナント物件の紹介はしてもらえますか?
A. 弊社は宅地建物取引業(宅建業)の免許を有しておらず、直接の物件仲介・賃貸借契約の媒介は行っておりません。ただし、今里駅・大阪市東成区・生野区エリアに強いテナント専門の不動産業者様と提携しており、ご希望の方には弊社提携の不動産業者様をご紹介することが可能です。商圏データをもとにした出店エリアのご相談・業態コンサルティングと組み合わせて、最適な店舗物件・テナント物件・居抜き物件・事業用物件探しをワンストップでサポートする体制を整えています。2026年6月時点では今里駅徒歩圏内に韓国料理居抜き(8.47坪)・路面居抜き重飲食可(16坪・造作無償の大幅値下げ案件)・路面飲食居抜き(14.54坪)等が流通中です(飲食店ドットコムの今里駅テナント情報参照)。まずは下記LINEよりお気軽にご相談ください。
商圏分析ダッシュボード(詳細データ)
本記事で紹介した各指標の詳細データ・グラフ・人口ピラミッド・地図・消費支出分析は、下記のインタラクティブ商圏分析ダッシュボードでご覧いただけます。人口・世帯・年収・商業・将来人口・消費・産業・補助金の全タブで構成されており、今里駅エリアへの出店・開業・テナント物件・居抜き物件・事業用物件検討に必要なデータをすべて網羅しています。
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参考情報:Osaka Metro「路線別駅別乗降人員(2025年11月11日 交通調査日)」・Osaka Metro 乗降人員統計ページ・大阪市東成区「東成区将来ビジョン2026-2029の策定」(2026年3月25日)・大阪市東成区「東成区将来ビジョン2026-2029」・今里新道筋商店街(東成しんみちロード)・大阪コリアタウン公式サイト・飲食店ドットコム「今里駅の賃料相場情報」・大阪市「中小企業支援」・大阪府「企業支援」・公益財団法人 大阪産業局・中小企業庁「事業者向け支援施策」
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