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中目黒駅と代官山駅、カフェを開業するならどっち?観光・住宅・平日休日・路面店と空中階を比較

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CAFE LOCATION COMPARISON

中目黒駅と代官山駅、カフェを開業するならどっち?観光・住宅・平日休日・路面店と空中階を比較

隣り合う2駅でも、中目黒は「駅利用・生活・観光が交差する街」、代官山は「目的を持って歩き、滞在する街」です。席回転、客単価、テイクアウト、桜シーズン、住宅リピート、物件設備まで組み合わせ、進める条件と見送る条件を整理します。

調査時点:2026年7月20日商圏:各駅半径1,000m対象:カフェ・コーヒースタンド・ベーカリーカフェ
結論

朝・平日・テイクアウト・短時間利用を積み上げるなら中目黒、休日・滞在・世界観・目的来店で単価を作るなら代官山が基本線です。ただし、駅名だけで決めるのは危険です。中目黒でも目黒川沿いと目黒銀座商店街では客層と季節変動が異なり、代官山でも駅前、八幡通り、旧山手通り・T-SITE方面では通行目的が変わります。

  • 中目黒を選びやすい条件:朝から営業できる、1人客を素早く案内できる、テイクアウト比率を高められる、平日需要だけでも固定費を回収できる。
  • 代官山を選びやすい条件:商品・内装・接客の世界観が明確、滞在時間を織り込んだ客単価を確保できる、SNSや指名検索で目的来店を作れる。
  • 個別判断が必要な条件:桜・観光客だけを主需要にする、低単価で長時間滞在を許容する、空中階なのに入口・看板・エレベーターが弱い、重飲食設備を後付けする。

出店判断サマリー

中目黒駅

商圏タイプ交通・就業・居住・観光が重なる複合型
主な顧客通勤者、周辺就業者、単身居住者、散策客
強み朝から夜まで需要を分散しやすい
弱み競合密度と季節・導線差が大きい
向く業態コーヒースタンド、朝食、1人利用、テイクアウト併設
注意業態桜客依存、低回転の大型滞在型
有望な立地駅から生活・就業先へ向かう実導線、商店街の日常導線
最大リスク駅利用者数を店前通行量と誤認すること

代官山駅

商圏タイプ目的来店・回遊・住宅が重なる滞在型
主な顧客買物・散策客、近隣居住者、周辺ワーカー
強みコンセプトと体験価値を価格へ反映しやすい
弱み駅通行だけに頼れず、平日集客に差が出やすい
向く業態スペシャルティ、ベーカリー、ブランチ、目的地型カフェ
注意業態安価・大量回転、認知のない空中階
有望な立地回遊先へ向かう導線、住宅と商業の接点
最大リスク長時間滞在に対して客単価・席数が不足すること

総合評価:初出店で日常回転を作るなら中目黒が検討しやすい一方、ブランドと目的来店をすでに持つ事業者には代官山が合います。どちらも「人気の街だから成立する」のではなく、物件前の時間帯別人流と席生産性が損益分岐点を超えることが条件です。

結論の早見表:カフェ経営では何が違うか

比較軸 中目黒駅 代官山駅 判断ポイント
新規客の入口 駅利用、仕事、買物、目黒川散策など複数 店・施設・街歩きを目的にした来街が中心 中目黒は導線捕捉、代官山は来店理由の設計が重要
住宅リピート 単身・少人数世帯の日常利用を朝夕に作りやすい 近隣居住者の質重視需要と相性がよい 通勤途中か、休日の生活導線かを現地で確認
平日 朝、昼、夕方を分けて商品設計しやすい 周辺就業者と住宅客を取れないと谷ができやすい 火曜・水曜など通常平日の実測が必要
休日 散策客は増え得るが、混雑が入店に直結するとは限らない 街歩きと滞在型商品の相性がよい 通行方向、立ち止まり、入店率まで確認
観光・季節 目黒川の桜期は特殊。通常月と別の運営計画が必要 季節イベントより、年間を通じた回遊目的が中心 繁忙期売上を通常月の固定費根拠にしない
1階路面 テイクアウトと短時間利用で視認性を収益化しやすい 外観そのものをブランド体験にできる 高い固定費を客数または単価で回収できるか
2階以上 予約・検索・固定客があれば成立余地。衝動入店は弱まる 目的来店型なら候補。ただし入口品質が重要 階段、EV、看板、窓面、夜間安心感を確認
向く経営モデル 高頻度・複数時間帯・テイクアウト併用 高付加価値・長めの滞在・物販や体験併用 客単価×客数×営業日が固定費を上回るか

店舗立地研究所の1km商圏データを同条件で比較

人口・世帯・事業所は、店舗立地研究所の中目黒駅商圏レポート代官山駅商圏レポートを基礎にしています。鉄道は記事作成時点で東急電鉄が公表している2025年度値へ更新しました。

指標 中目黒駅1km圏 代官山駅1km圏 年度・読み方
東急線1日平均乗降人員 185,355人
定期99,230+定期外86,125
29,162人
定期8,892+定期外20,270
2025年度・東急電鉄。中目黒は直通通過・他社線乗換を含むため駅前歩行者数ではない
夜間人口 58,360人 50,557人 2015年・半径1km。昼間人口との比率を同年で計算するため使用
昼間人口 78,968人 136,868人 2015年・半径1km。通行量や来店者数ではない
昼夜人口比 1.35
78,968÷58,360=1.353
2.71
136,868÷50,557=2.707
当研究所レポート数値を再計算。1km圏内に含まれる周辺地域の影響が大きい
総人口 60,742人 53,503人 2020年・半径1km
総世帯数 34,648世帯 32,649世帯 2020年・世帯規模別合計
1人世帯 19,985世帯・57.7% 20,580世帯・63.0% 2020年。各駅とも1人で入りやすい席・メニュー設計が重要
飲食店数 674事業所 1,168事業所 2021年・半径1km・飲食店全体。カフェだけの件数ではない
最重要:2つの1km商圏は大きく重なります。中目黒―代官山は隣駅で、営業距離は約0.7kmです。各駅を中心とする半径1kmの円には同じ町丁目・同じ商業集積が相当程度含まれます。したがって人口や飲食店数を合算できず、「代官山の飲食店数が多いから駅前競争も強い」とも断定できません。統計は広域の需要背景、現地調査は物件前の実需確認として役割を分けます。
監査で除外した数値:代官山駅レポートの所得内訳には、上位所得区分がその包含区分を上回る不整合があるため、本記事では所得比率を比較材料から除外しました。また、中目黒の東急・東京メトロ乗降人員は定義上の重複が生じ得るため合算していません。

この2駅ならではの違いは「駅」よりも「通り」に表れる

中目黒:4つの導線を混ぜない

駅前・山手通り
通勤短時間テイクアウト駅利用と道路沿いの流れを取り込みやすい一方、改札から見えることと安全に横断して来店できることは別です。交差点、横断歩道、バス停、信号待ちの位置まで確認します。
目黒川沿い
散策休日季節変動写真・散策と相性があります。桜期は通常時と人流量も運営負荷も異なり、行列整理、ごみ、テイクアウト受け渡し、トイレ、近隣配慮まで設計が必要です。
目黒銀座商店街
住宅日常リピート観光よりも地域生活へ寄せやすいゾーンです。朝食、軽食、惣菜・焼菓子、子連れ・1人利用など、来店頻度を高める商品が重要です。
高架下・路地
目的来店個性店舗集積そのものが回遊理由になります。ただし隣店の客が自店へ入るとは限らず、入口の見え方、営業時間の重なり、音・臭い・搬入条件を物件ごとに確認します。

代官山:駅前だけで商圏を説明できない

駅前・代官山アドレス周辺
駅利用住宅日常駅利用者と近隣居住者を両方狙える一方、中目黒ほど大きな鉄道母数はありません。毎日使う理由と休日に選ぶ理由の両方を作れるかが鍵です。
八幡通り・商業施設側
買物回遊新旧施設フォレストゲート代官山などへの回遊がある一方、道路のどちら側を歩くか、信号で流れがどう分かれるかに差が出ます。片側だけ数えて判断しないことが重要です。
旧山手通り・T-SITE方面
目的地滞在散策街歩きの目的が明確な人を取り込みやすい反面、既存の強い目的地と同じ理由では選ばれにくくなります。焙煎、ベーカリー、食、書籍、犬連れなど独自の来店理由が必要です。
住宅側の路地
静けさ固定客近隣配慮隠れ家性を出せますが、夜間営業、テラス、行列、配送、排気音が住宅環境と衝突しないかを先に確認します。渋谷区には対象地区の自主的な「代官山ルール」もあります。

平日・休日・観光・住宅需要をどう売上へ変えるか

中目黒は「時間帯別に別の店として考える」

  • 平日朝:待ち時間の短さ、片手で持てる商品、モバイル注文が重要です。
  • 平日昼:周辺就業者の休憩時間に合わせ、提供時間と席回転を管理します。
  • 平日夕方:帰宅導線のテイクアウト、1人利用、軽食需要を検証します。
  • 休日:散策客の増加を想定できますが、店前で止まるか、満席を見て離脱するかまで見ます。
  • 桜期:繁忙による売上より、通常月の固定費を通常月の需要で賄えることを優先します。

代官山は「滞在価値と再訪理由を同時に作る」

  • 平日朝:駅利用母数が小さいため、近隣居住者・出勤者の固定客化が前提です。
  • 平日昼:ランチ、打合せ、1人作業のどれを主用途にするかを決めます。
  • 平日午後:長時間滞在が増える場合、追加注文や物販で席売上を補います。
  • 休日:ブランチ、焼菓子、物販、犬連れ、家族利用など街歩きとの接点を作ります。
  • 住宅需要:観光向けの派手さだけでなく、毎週戻る定番商品が必要です。

曜日差は公開統計だけでは判断できません。候補物件ごとに、平日2日と土日各1日、朝・昼・午後・夕方の同じ15分または30分単位で、通行人数、属性、進行方向、立ち止まり、競合入店、テイクアウト利用を記録してください。雨天日も1回含めると、テラス・散策依存度が見えます。

カフェ業態別:どちらに向くか

コーヒースタンド

中目黒寄り。駅・仕事・住宅の短時間需要を取れる立地なら成立しやすいモデルです。代官山では駅前または強い目的地導線が必要です。

スペシャルティコーヒー

両駅で候補。中目黒は回転と認知、代官山は体験と物販を組み合わせます。豆販売・器具・サブスクが席依存を下げます。

ベーカリーカフェ

住宅導線なら両駅。製造を行う場合は電気容量、ガス、排気、給排水、搬入、早朝作業、臭いを契約前に確認します。

ブランチ・デスティネーション型

代官山寄り。休日滞在と相性がありますが、平日の客数不足を予約、近隣ワーカー、物販で補えることが条件です。

ワークカフェ

条件付き。Wi-Fiと電源だけでは席が固定化します。時間課金、追加注文、会員制、席種分けのいずれかが必要です。

夜カフェ・アルコール併用

中目黒寄り。夜の回遊を取り込みやすい一方、酒類、騒音、閉店時の話し声、用途・営業時間制限を確認します。

注意が必要・向いていない可能性があるモデル

  • 中目黒:桜期のテイクアウトだけで年間採算を組む店、広い客席を低単価・長時間滞在で運営する店。
  • 代官山:駅乗降人員だけを母数に大量回転を狙う店、商品差が小さい低価格チェーン模倣型。
  • 共通:入口が分かりにくい空中階で、検索・SNS・既存顧客を持たない新規店。
  • 共通:厨房設備を軽く見て、契約後に排気・給排水・電気容量を増設しようとする店。

1階路面店と空中階、カフェで成立条件はどう変わるか

階数の一般的な考え方は、既存記事「1階路面と2階以上の店舗物件比較」も参照してください。ここでは中目黒・代官山のカフェに絞ります。

物件タイプ 中目黒で成立しやすい条件 代官山で成立しやすい条件 見送るサイン
1階路面 朝夕の進行方向に入口が向く、テイクアウト待ちが歩道を塞がない、雨天でも認知できる 外観がコンセプトを伝える、街歩きの速度で入口が見える、住宅への騒音・行列影響が小さい 高い賃料差を客数・単価で回収できない、間口が狭い、道路横断が必要
2階以上 駅名検索・SNS・既存客がある、階段入口が明るい、窓面サインが見える、EVがある 目的来店の理由が強い、眺望・静けさを価値にできる、1階入口から世界観が連続する 看板不可、EVなしでベビーカー・高齢者を狙う、共用部が暗い、入口が裏側
地下 夜カフェ・音楽・バー併用など目的性が強く、避難・排煙・浸水リスクを確認済み 会員・予約・イベントなど地上視認性に依存しない カフェ単独で自然流入頼み、避難経路・排煙・防水条件が不明
テラス付き 散策と相性がよいが、河川・道路・敷地境界、行列、ごみ、荒天対応を確認 犬連れ・ブランチと相性がよいが、住宅への音・臭いと営業時間を確認 貸主承諾だけで使えると思い込む、客席面積・道路使用・消防条件が未確認
居抜き 既存設備を転用できれば初期工事を抑えられますが、営業許可の承継可否、設備能力、リース品、故障、グリストラップ、排気経路、原状回復範囲を確認します。 前店がカフェだからそのまま営業できると説明される

居抜きとスケルトンの総費用差は「居抜きとスケルトンの店舗物件比較」で整理しています。造作代だけでなく、撤去、追加工事、開業前賃料、退去時原状回復まで含めて比較します。

契約後に変えにくい設備を先に見る

厨房・インフラ

  • 給水口径、水圧、排水勾配、床下配管
  • 単相・動力の容量、分電盤、増設可否
  • ガス容量または電化厨房の負荷
  • 排気ダクトの経路、屋上放出可否、臭気対策
  • 空調能力、室外機置場、客席と厨房の熱負荷
  • グリストラップ、冷蔵・製氷・食洗設備

営業・建物条件

  • 用途、消防設備、避難経路、収容人数
  • 飲食可否、重飲食・臭い・音の制限
  • 営業時間、早朝仕込み、搬入、ごみ出し
  • 看板・袖看板・窓面シート・照明の承認
  • 工事区分、指定業者、修繕負担、原状回復
  • テラス、行列、駐輪、ベビーカー置場
許認可は物件所在地で確認します。中目黒側でも渋谷区住所、代官山側でも目黒区住所の物件があり得ます。カフェの提供内容に応じた営業許可、食品衛生責任者、HACCPに沿った衛生管理、施設基準について、契約・工事確定前に所管保健所へ図面を持参して相談してください。居抜きでも前営業者の許可がそのまま使えるとは限りません。

家賃ではなく「席の生産性」で物件を比べる

公開募集賃料は、階数、面積、駅距離、築年、設備、募集件数で大きく変わります。本記事では比較可能な同条件の募集データを確認できなかったため、架空の相場を掲載しません。候補物件ごとに、次の順序で採算を検算します。

必要客数/日 = 月間損益分岐売上 ÷ 想定客単価 ÷ 営業日数
  1. 賃料、共益費、看板料、保証料、償却、更新料、開業前賃料を月額換算します。
  2. 人件費、水道光熱費、原価、決済手数料、販促費、廃棄、修繕を加えます。
  3. 席数×現実的な回転数と、テイクアウト件数を時間帯別に分けます。
  4. 通常平日、通常休日、雨天、繁忙期で別の売上表を作ります。
  5. 繁忙期を除いても損益分岐点を超えるか、売上が計画比で下振れしても資金が持つかを確認します。
中目黒:客数を取りやすい可能性がある一方、提供遅延と満席離脱が起きると人流を売上に変えられません。
代官山:滞在時間が長くなりやすいため、ドリンク1杯だけで席を長時間占有される前提では収支が崩れます。フード、デザート、物販、追加注文、予約席などで1席当たり売上を設計します。

この比較で失敗しやすい6つのパターン

1.中目黒の乗降人員を、そのまま店前通行量にする東急公表値には直通通過・他社線乗換が含まれます。改札を出ない人、別出口へ進む人は来店母数になりません。
2.桜の繁忙を通常月の売上として事業計画へ入れる桜期は例外的な人流です。混雑で常連が避ける、受け渡しが詰まる、天候で需要が変わることも織り込みます。
3.代官山なら内装がおしゃれなら選ばれると考える内装は来店理由の一部です。商品、価格、接客、再訪動機、外からの認知が揃わなければ、目的地にはなりません。
4.1km圏の飲食店数を駅前のカフェ競合数と読む両駅の1km圏は重なり、飲食店数はカフェ以外も含みます。競合は徒歩5分・10分、価格帯、席用途、営業時間で現地分類します。
5.空中階の安い賃料だけを評価する看板不可、入口が暗い、階段が急、EVがない物件では新規客獲得費が増えます。賃料差と広告費・失客を一緒に比較します。
6.居抜き設備を資産とみなし、能力と権利を確認しない設備が小さい、排気が弱い、リース品、故障中、撤去義務がある場合、居抜きがかえって高くなることがあります。

中目黒か代官山かを決める7ステップ

主顧客と主利用時間を1つ決める

「観光客も住民も」ではなく、平日朝の通勤者、休日の散策客、近隣単身者など、最初の固定客を定義します。

客単価・滞在時間・必要客数を決める

席数と回転だけでなく、テイクアウト、物販、フード、追加注文を分けて日次損益を作ります。

駅ではなくゾーンを2つずつ選ぶ

中目黒なら駅前と商店街、代官山なら駅前と旧山手通り側など、異なる導線で候補を残します。

競合を用途別に調べる

コーヒー品質、朝食、作業、ブランチ、犬連れ、テイクアウトなど、顧客が選ぶ理由で分類します。

平日・休日・雨天の人流を測る

人数だけでなく、属性、方向、歩行速度、滞留、入店、店前の横断障害を同じ時間幅で記録します。

専門業者同行で設備・法令条件を確認する

厨房会社、内装会社、設備業者と再内見し、保健所・消防・建築・管理規約・工事区分を整理します。

通常月で進む・見送る基準を決める

通常平日の必要客数が実測可能客数を超える、設備工事が資金枠を超える、入口改善ができない場合は申込みを見送ります。

出店を進められる条件・見送るべき条件

進める判断ができる状態

  • 通常月の平日だけでも損益分岐点へ近づける
  • 主顧客の進行方向と入口が一致している
  • 必要客数が実測人流と競合入店率から現実的
  • 客単価と滞在時間の組合せで席売上が成立する
  • 給排水・電気・排気・空調・消防の追加工事が予算内
  • 看板、営業時間、テラス、行列の条件を書面で確認できる
  • 売上下振れ時の運転資金と撤退基準がある

申込みを見送るべき状態

  • 「人気駅」「おしゃれな街」以外の来店理由がない
  • 桜期や休日満席だけで年間計画を成立させている
  • 路面賃料差を売上で回収する根拠がない
  • 空中階なのに入口・看板・EVの弱さを改善できない
  • 排気経路、排水勾配、電気容量が未確認
  • 営業許可・用途・消防・管理規約を契約後に確認する予定
  • 原状回復、造作譲渡、リース残、解約予告が曖昧

よくある質問

初めてのカフェ開業なら中目黒と代官山のどちらが安全ですか?
一律には決められません。短時間利用とテイクアウトを組み合わせ、複数時間帯で売上を作れるなら中目黒が検討しやすい傾向です。既存顧客、ブランド認知、十分な客単価があり、目的来店を作れるなら代官山も候補です。
代官山は2階でもカフェが成立しますか?
目的来店が強く、1階入口から店の存在が分かり、階段・エレベーター・窓面・夜間照明が整う場合は候補になります。ただし、自然流入を前提にする店、ベビーカー客を主対象にするのにEVがない物件は慎重に判断します。
中目黒の目黒川沿いなら観光客を狙えますか?
散策需要との接点はありますが、桜期と通常期の差が大きく、通行量が入店数に直結するとは限りません。通常月・雨天でも成立する住民需要、就業者需要、指名来店を併せて確認します。
カフェの居抜きなら工事費は安くなりますか?
既存設備の能力・所有権・状態が合えば抑えられます。しかし排気、電気、給排水、グリストラップ、空調が不足する場合は追加・撤去費が発生します。原状回復範囲も含め、スケルトンとの総額比較が必要です。

最終結論:どちらの駅かより、どの売上構造を選ぶか

中目黒は、駅利用・就業・住宅・散策の複数需要を、朝・昼・夕方・休日に分けて獲得するカフェに向きます。コーヒースタンド、朝食、1人利用、テイクアウト併設は検討しやすい一方、目黒川の季節人流だけに依存する計画は避けるべきです。

代官山は、街へ来る目的の一部になり、滞在時間を価値へ変えられるカフェに向きます。スペシャルティ、ベーカリー、ブランチ、物販・イベント併設などは候補です。ただし、長時間滞在に対して客単価が低い店や、認知のない空中階は慎重な判断が必要です。

最後は駅名でなく、候補物件の前を誰が、いつ、どちらへ歩き、何を理由に入店するかで決めます。通常月の必要客数、席生産性、設備工事、契約条件を満たさない物件は、人気エリアでも見送ることが適切です。

中目黒・代官山の候補物件を申し込む前に

店舗立地研究所では、提携事業者と連携し、次の内容を支援しています。

  • 出店候補駅・候補ゾーンの比較
  • 商圏、人流、競合、曜日・時間帯分析
  • 店舗物件探しと物件条件の整理
  • 内見・契約前の設備、工事、費用確認
  • 開業費用、事業計画、撤退基準の確認

平均値ではなく、候補物件の入口・階数・間口・実人流まで確認したい方は、物件を申し込む前の段階からご相談ください。

店舗立地研究所へ相談する

データ利用上の注意

  • 本記事は2026年7月20日時点で入手可能な公開情報をもとに作成し、統計項目ごとに調査年度が異なります。
  • 半径1km商圏の人口・事業所数は中心点と集計範囲で変わり、中目黒と代官山の商圏は大きく重なります。
  • 駅乗降人員は店舗前通行量ではありません。東急電鉄の中目黒駅数値には、注記上、他社線との乗換・直通通過が含まれます。
  • 飲食店数はカフェだけの件数ではなく、2021年経済センサス系データによる飲食店全体です。
  • 平均募集賃料や公開物件は市場全体を示さず、個別賃料は階数、面積、設備、契約条件で異なります。
  • 出店判断には、人流、属性、方向、滞在、競合、入口、視認性、階数、間口、設備、法令・管理規約の現地確認が必要です。

参考資料・出典

  1. 中目黒駅に出店するなら|商圏分析・立地・店舗物件選び」店舗立地研究所、2026年4月30日(人口・世帯・飲食店等の1km商圏データ)
  2. 代官山駅に出店するなら|商圏分析・立地・店舗物件選び」店舗立地研究所、2026年4月30日(人口・世帯・飲食店等の1km商圏データ)
  3. 2025年度 駅別乗降人員・輸送人員」東急電鉄、2026年公表(2025年度1日平均)
  4. 河川について」目黒区、2025年4月1日更新(桜開花期間の通行量増加・河川管理用通路)
  5. 中目黒駅前北地区第一種市街地再開発事業」目黒区、2026年(都市計画手続き)
  6. 営業許可申請(新規)について」渋谷区、2026年3月30日更新
  7. HACCPに沿った衛生管理について」渋谷区、2025年1月28日更新
  8. 代官山ルール」渋谷区、2026年4月16日更新
  9. Forestgate Daikanyama 開業計画」東急不動産、2023年4月12日


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この記事を書いた人

太田 満のアバター 太田 満 店舗立地研究所及び合同会社ビジネスデザインラボラトリーズ代表

合同会社ビジネスデザインラボラトリーズ 代表社員
店舗立地研究所 代表

株式会社みずほ銀行にて16年間、数百社の中小企業オーナー・個人事業主の渉外・融資審査・経営相談業務に従事。
2021年独立後は創業支援・店舗出店支援を多数手がける現役コンサルティング会社代表。

専門は店舗事業の商圏(エリア)分析。2,000以上のエリア分析を実施し、「負けない店舗経営」「失敗しないフランチャイズ選び」を支援中。

資格:中小企業診断士・宅地建物取引士・フランチャイズオーガナイザーのほか、賃貸不動産経営管理士・管理業務主任者・不動産証券化マスター・M&Aシニアエキスパートなどの資格も保有。

第19回(2026年4月30日締切)小規模事業者持続化補助金の申請者に対して、KLA(KDDI Location Analyzer)を用いた自社商圏分析サポートを実施。

その他、税理士事務所様などと共催の補助金セミナーなども行っており、店舗立地や補助金などのセミナー依頼も、公式LINEからお気軽にお問い合わせくださいませ。

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