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日吉駅徒歩3分「リディアダンスアカデミー日吉校」はなぜ週1回営業でも成立する?サテライト校モデルを立地から分析

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街の店舗分析|シリーズ第8回・間借り型ビジネス比較編

日吉駅徒歩3分「リディアダンスアカデミー日吉校」はなぜ週1回営業でも成立する?サテライト校モデルを立地から分析

東急東横線・日吉駅から徒歩3分、フラダンス教室「Lanikai Hula Studio」の中で毎週水曜日だけレッスンを行う「リディアダンスアカデミー日吉校」。全国60店舗以上を展開する運営会社が、専用スタジオを持たず既存の教室スペースに間借りして出店する「サテライト校」というモデルを採用しています。以前の記事で取り上げた「SPICE TO MEET YOU」も、シェアキッチンで週2日限定営業するスパイスカレー店でした。今回は「間借り型ビジネス」という共通テーマのもと、日吉という商圏でこのモデルがなぜ機能するのかを、店舗立地研究所が独自に分析します。

日吉駅徒歩3分
サテライト校(週1回開講)
フラダンス教室に間借り
全国60店舗以上展開
公開情報による独自分析
「街の店舗分析」とは

店舗立地研究所が、地域で気になるお店を独自に取り上げ、その店舗ならではの魅力や工夫を深掘りするとともに、商圏特性、店舗立地、顧客層、利用動機などの観点から分析するシリーズです。単なるグルメ紹介や店舗の格付けではなく、実在するお店を通じて、「なぜこの場所で、この業態が支持されるのか」を考えます。

公開情報をもとにした分析では、確認できた事実と店舗立地研究所による考察・提案を区別して掲載します。店舗への取材が実現した場合は、オーナーの声や現地で確認した情報を加えた「リアル店舗レポート」として、さらに詳しくご紹介します。

先に結論:リディアダンスアカデミー日吉校は、「専用の店舗を持たない」ことで身軽に多店舗展開する仕組みそのものです。

フラダンス教室のスペースを間借りし、週1回のみレッスンを開講する「サテライト校」という形態を取ることで、賃料や設備投資といった固定費を抑えながら日吉という商圏に足がかりを作っています。全国60校以上を展開する運営会社の一部として、チケット制により他校舎のレッスンも受講できる仕組みを持つ点も特徴的です。

リディアダンスアカデミー日吉校はどんなお店?

リディアダンスアカデミー日吉校は、神奈川県横浜市港北区日吉本町1丁目19-11、フラダンス教室「Lanikai Hula Studio」の2階部分を間借りする形で開講しているキッズダンススクールです。東急東横線「日吉」駅から徒歩3分という駅近の立地にあります。公式サイトの情報によれば、2025年4月にキャンペーンページが公開され、5月に本開講したとみられ、当初は3月中に無料体験会を実施していたようです。運営会社は大阪府箕面市に本社を置く株式会社スポーツ&ライフイノベーション(代表取締役:三木侑平氏、2011年8月25日設立)で、公開情報によれば直営23店舗・FC40店舗を含む全国60店舗以上を展開しているとされています。

リディアダンスアカデミーには、毎日レッスンを開講する「本校」と、週1〜数回のみレッスンを開講する「サテライト校」という2種類の校舎形態があり、日吉校はサテライト校に位置づけられています。日吉校は毎週水曜日にのみレッスンを開講しているとみられ、リトル(3〜6歳)クラス、キッズ(小学生)クラス、一般(中学生以上)クラスという年齢別のカリキュラムが用意されています。料金体系はチケット制と月会員制のハイブリッドで、購入したレッスンチケットは日吉校だけでなく、近隣の武蔵小杉校や元住吉校など、系列校舎のどのレッスンでも共通して使用できる仕組みになっています。

教室名
リディアダンスアカデミー日吉校
所在地
神奈川県横浜市港北区日吉本町1丁目19-11 2階(Lanikai Hula Studio内)
アクセス
東急東横線「日吉」駅から徒歩3分
開講
2025年4〜5月頃オープン(公開情報時点。サテライト校として毎週水曜日開講)
校舎形態
サテライト校(本校は毎日開講、サテライト校は週1〜数回開講)
対象クラス
リトル(3〜6歳)/キッズ(小学生)/一般(中学生以上)
料金(月4回)
リトル45分6,500円〜/キッズ60分7,500円〜/一般75分9,000円(公開情報時点)
運営会社
株式会社スポーツ&ライフイノベーション(大阪府箕面市、2011年設立、全国60店舗以上展開)
公式情報
リディアダンスアカデミー日吉校(公式サイト)
「SPICE TO MEET YOU」との間借り型ビジネス比較

以前の記事で取り上げた「SPICE TO MEET YOU」は、日吉駅徒歩2分のシェアキッチン「FRIEND KITCHEN」を間借りし、土日限定でスパイスカレーを提供するお店でした。専用の店舗を構えず、既存の設備を時間貸しで利用することで、出店の固定費を大きく抑えながら日吉というエリアに参入するという戦略を取っています。リディアダンスアカデミー日吉校も、フラダンス教室の空き時間・空きスペースを利用して週1回だけレッスンを開講するという点で、根本的な発想は共通しています。業種は全く異なるものの(飲食対習い事)、どちらも「専用の箱を持たずに、既存の場所の余力を借りて商圏に足場を作る」という、身軽な出店モデルを採用している点が共通のテーマです。

ただし両者には違いもあります。SPICE TO MEET YOUは単独の店舗(1事業者)が間借り先を探して出店するのに対し、リディアダンスアカデミーは全国60店舗以上を展開する運営会社が、体系化されたフォーマットとして「サテライト校」という間借り型出店を仕組み化している点が特徴的です。本校とサテライト校を組み合わせ、チケットを校舎間で共通利用できるようにすることで、1校舎あたりの稼働率の低さを、複数校舎をまたいだ利用によって補うという、ネットワーク型の事業モデルになっています。個店が単発で間借りするのと、フランチャイズ的な仕組みの中で計画的にサテライト展開するのとでは、リスクの取り方や拡大スピードに大きな違いがあると言えるでしょう。

比較項目 SPICE TO MEET YOU(日吉) リディアダンスアカデミー日吉校
業態 スパイスカレー(週2日限定営業) キッズダンス教室(週1回開講のサテライト校)
間借り先 シェアキッチン「FRIEND KITCHEN」 フラダンス教室「Lanikai Hula Studio」
運営体制 個店・単独事業者による間借り出店 全国60店舗以上を展開する運営会社の仕組み化された出店形態
拡大のロジック 単発の店舗として実績を積む段階 本校・サテライト校・チケット共通利用によるネットワーク展開
固定費の考え方 時間貸し利用で店舗取得コストを回避 専用スタジオを持たず、複数拠点で稼働率を分散
「間借り」は、個店にとっても大手にとっても、リスクを抑えた商圏参入の手段になり得ます。
SPICE TO MEET YOUのように単独店舗が身軽に出店する方法と、リディアダンスアカデミーのように仕組み化された「サテライト校」フォーマットで計画的に拠点を増やす方法。規模も業種も異なりますが、どちらも「専用の箱を持たずに商圏を取りに行く」という発想を日吉という同じ街で実践している点は、この街の出店コストや商圏特性を考えるうえで興味深い共通点です。
立地分析:日吉という商圏で「サテライト校」が機能する理由

日吉駅は東急東横線・目黒線・横浜市営地下鉄グリーンラインが交差するターミナル駅であり、乗降客数は約25万人/日という大きな通行量を持つ商圏です。日吉本町エリアには子育て世帯・ファミリー層が一定数暮らしており、キッズ向けの習い事需要が存在する一方で、慶應義塾大学の影響もあり単身世帯比率が高い学生街的な性格も併せ持っています。このような商圏特性のもとでは、いきなり専用スタジオを構えて毎日開講する「本校」型で出店するのはリスクが大きく、まずは週1回のサテライト校として需要を見極めるという段階的な出店判断は合理的だと考えられます。

また、日吉本町エリアには駅から徒歩2分の「STUDIO F」や、慶應日吉キャンパス関連のダンス教室など、既に複数のキッズダンス・チアダンス教室が存在しており、決して競合が少ない商圏ではありません。この状況下で、まず低リスクなサテライト校として市場に参入し、需要の手応えを見ながら本校化や開講日の増加を検討できる余地を残しておくことは、専用スタジオを新設して一気に大きな固定費を抱えるよりも、堅実な拡大の仕方だと言えるでしょう。

日吉駅周辺の指標 公開値 リディアダンスアカデミー日吉校への読み替え
乗降客数 約25万人/日 大きな通行量を持つ商圏だが、まずは低リスクなサテライト校で参入を試みたと考えられます。
周辺の競合教室 STUDIO F(徒歩2分)等、複数のダンス教室が存在 競合が一定数いる商圏だからこそ、身軽な出店形態でまず足場を作る判断が合理的です。
開講頻度 週1回(毎週水曜日) 需要を見極めながら段階的に開講日を増やせる柔軟な設計です。
チケット共通利用 近隣校舎(武蔵小杉・元住吉等)と共通 1校舎あたりの稼働率の低さを、系列校舎ネットワークで補う仕組みです。

※駅別数値は各種商圏分析サイトの公開値を店舗立地研究所が整理したものです。統計項目により基準年・調査方法が異なり、教室の実際の受講者数や売上を示すものではありません。

常識破りに見えて、実はよく考えられている経営判断
「専用スタジオを持たない」という選択

習い事教室というと専用の店舗・スタジオを構えるのが一般的なイメージですが、リディアダンスアカデミーはあえてその常識にとらわれず、既存のフラダンス教室のスペースを間借りするという選択をしています。これにより、新規出店にかかる初期費用や固定費を大幅に抑えながら、日吉という需要のある商圏に足場を作ることができています。

「週1回」だからこそ試せる出店

毎日開講する本校であれば、講師の確保や賃料の負担が大きくなりますが、週1回のサテライト校であれば、そのコストは大幅に軽減されます。まず小さく始めて需要の反応を見るという、いわばリーンな出店の仕方が、複数エリアへの同時多発的な展開を可能にしていると考えられます。

チケットの校舎間共通利用という顧客目線の設計

購入したレッスンチケットが日吉校だけでなく、武蔵小杉校や元住吉校など近隣の系列校舎でも使えるという仕組みは、利用者にとって「日吉校の開講日に予定が合わなければ、他の校舎で受講できる」という柔軟性を生み出しています。1校舎ごとの利便性の低さを、ネットワーク全体でカバーするという設計思想がうかがえます。

さらに広がりそうな3つの顧客層

ここからは、教室の現在の受講者構成や実施状況を確認したものではなく、公開情報と商圏特性から考えられる今後の可能性です。すでに実施されている取組が含まれる可能性があります。

1.中学校のダンス必修化を意識した保護者層へのアプローチ

お客様の声のなかに「小学校でダンスが必修科目になると知り、できている方が良いかなと見学に行った」という保護者の声が紹介されています。この教育制度的な後押しを意識した訴求は、日吉本町エリアの未経験の子育て世帯にも届きやすい可能性があります。

2.開講日の段階的な増加

週1回のサテライト校としての需要が積み上がった場合、開講日を週2回、週3回と段階的に増やしていくことで、より多くの受講希望者に対応できる可能性があります。本校化を見据えた成長ステップとして検討の余地がありそうです。

3.近隣の間借り型店舗との情報連携

SPICE TO MEET YOUのような、同じ日吉エリアで間借り型のビジネスを展開する他業種の事業者と情報を共有することで、「間借り出店のノウハウ」や「地域の空きスペース情報」を相互に活用できる可能性があります。

もっと認知を広げるなら考えられること
「サテライト校」という仕組みそのものを分かりやすく伝える

週1回開講という情報だけでは、保護者にとって「本格的に通えるのか」という不安につながりかねません。チケットが他校舎でも使えるという柔軟性や、需要が伸びれば開講日が増える可能性があることを丁寧に伝えることで、安心して申し込んでもらえる工夫ができそうです。

Lanikai Hula Studioとの相互紹介

同じ空間を共有するフラダンス教室と相互に生徒を紹介し合うなど、間借り先との関係性を活かした集客連携ができれば、双方の教室にとって新規層の獲得につながる可能性があります。

店舗経営の視点:サテライト型教室運営を支える制度も検討余地

人件費、講師派遣コスト、賃借コストが変動するなか、地域密着型のサテライト教室にとっても、業務効率化や販路拡大を支える制度は有効な選択肢です。以下はリディアダンスアカデミー日吉校が現在必要としている、または各制度を利用できると判断したものではありません。同様のサテライト型教室運営を行う事業者が今後の展開を検討する際の一般的な選択肢です。

販路開拓・情報発信

地域の子育て世帯への情報発信強化や、体験会イベントの実施などは、事業計画と公募要件に合えば、小規模事業者持続化補助金等の検討対象になる場合があります。

予約・チケット管理システムの強化

複数校舎をまたいだ予約・チケット管理のシステム改善など、ITツールを活用する場合、デジタル化・AI導入補助金等を検討できる場合があります。

新規サテライト校の出店

間借り先の確保や内装の軽微な改修などを伴う新規サテライト校出店の場合、事業内容によっては創業支援関連の制度が活用できる可能性があります。

補助金は「使えるものを探す」より、必要な投資から逆算する

補助金は、採択や交付決定が約束されるものではなく、申請前に契約・発注・支払いをすると対象外になる制度もあります。まず事業の課題と必要な投資を整理し、その後に対象制度、公募期間、補助対象経費を確認する順番が重要です。

2026年7月時点では、小規模事業者の販路開拓等を支援する小規模事業者持続化補助金、ITツールの導入費用の一部を支援するデジタル化・AI導入補助金2026などがあります。募集期間、予算残額、対象経費などは変わるため、必ず申請時点の公式情報を確認する必要があります。

【街の店舗分析まとめ】

リディアダンスアカデミー日吉校の面白さは、キッズダンスというコンテンツそのものだけではありません。専用スタジオを持たず、既存のフラダンス教室のスペースを間借りするという発想、週1回開講という身軽なリスクの取り方、そしてチケットを校舎間で共通利用できるネットワーク設計。一つひとつの選択が、大きな固定費を抱えずに複数の商圏へ足場を作っていく、堅実で計算された拡大戦略を作り上げているのだと感じます。

以前取り上げた「SPICE TO MEET YOU」が、シェアキッチンを間借りして週2日限定でスパイスカレーを提供する個店としての間借りモデルだったのに対し、リディアダンスアカデミーは、そのモデルを全国60店舗以上のネットワークとして仕組み化している点が対照的です。個店の身軽さと、大手の仕組み化されたリスク分散。どちらも「専用の箱を持たない」という発想を出発点にしながら、規模によって全く異なる展開の仕方になるということを、この2つの間借り型ビジネスの比較は教えてくれます。

正直なところ、私自身はまだこの教室の体験レッスンを受けたことがありません。ぜひ近いうちに日吉本町へ足を運び、実際のレッスンの様子を見てみたいと思っています。そして、もし取材の機会をいただけましたら、サテライト校という出店形態を選んだ理由や、Lanikai Hula Studioとの間借り関係について直接お伺いし、改めて記事としてお届けできればと思っております。

地域のお店を、商圏データと一緒に紹介します

店舗立地研究所では、飲食店、美容サロン、整体・リラクゼーション、パーソナルジム、習い事教室など、地域で営業する店舗の魅力を、立地・商圏・顧客層の視点から紹介しています。

掲載・取材をご希望の店舗様は、公式LINEまたはお問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。店舗の出店・移転・商圏分析、事業計画、資金調達、補助金活用、集客、省力化のご相談についても対応しております。

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出典・確認資料

執筆・分析:太田 満/編集:店舗立地研究所編集部

本記事は教室の優劣や経営状態を格付けするものではありません。公開情報と商圏データを用いて、地域店舗の魅力と立地・店舗経営上の可能性を独自に考察したものです。売上、利益、実際の受講者構成等を推定・保証するものではありません。

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この記事を書いた人

太田 満のアバター 太田 満 店舗立地研究所及び合同会社ビジネスデザインラボラトリーズ代表

合同会社ビジネスデザインラボラトリーズ 代表社員
店舗立地研究所 代表

株式会社みずほ銀行にて16年間、数百社の中小企業オーナー・個人事業主の渉外・融資審査・経営相談業務に従事。
2021年独立後は創業支援・店舗出店支援を多数手がける現役コンサルティング会社代表。

専門は店舗事業の商圏(エリア)分析。2,000以上のエリア分析を実施し、「負けない店舗経営」「失敗しないフランチャイズ選び」を支援中。

資格:中小企業診断士・宅地建物取引士・フランチャイズオーガナイザーのほか、賃貸不動産経営管理士・管理業務主任者・不動産証券化マスター・M&Aシニアエキスパートなどの資格も保有。

第19回(2026年4月30日締切)小規模事業者持続化補助金の申請者に対して、KLA(KDDI Location Analyzer)を用いた自社商圏分析サポートを実施。

その他、税理士事務所様などと共催の補助金セミナーなども行っており、店舗立地や補助金などのセミナー依頼も、公式LINEからお気軽にお問い合わせくださいませ。

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