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綱島駅徒歩2分「TRATTORIA TOMOSHIBI」はなぜ居酒屋の跡地でイタリアンを選んだのか|昼はビュッフェ、夜は450℃石窯ピッツァの”二毛作”戦略を立地から分析

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以下、指定フォーマットに沿って「TRATTORIA TOMOSHIBI」の店舗分析記事を作成しました。

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街の店舗分析|シリーズ第13回・新規開店編

綱島駅徒歩2分「TRATTORIA TOMOSHIBI」はなぜ居酒屋の跡地でイタリアンを選んだのか
昼はビュッフェ、夜は450℃石窯ピッツァの”二毛作”戦略を立地から分析

2025年11月、綱島駅徒歩2分の駅前一等地で約8年営業していた居酒屋「はしごや楽 綱島店」が閉店しました。その跡地を継承する形で、わずか半年足らずのブランクを経て2026年4月28日にオープンしたのが、450℃の石窯ピッツァとフルーツ漬けモヒートを看板にするイタリアン「TRATTORIA TOMOSHIBI(トラットリア トモシビ)」です。ランチはサラダバー・スープバー付きのビュッフェ、ディナーは本格石窯ピッツァの専門店という「昼夜で顔を変える」業態は、実は綱島という商圏の構造そのものと深く結びついています。今回は、この二毛作モデルがなぜ綱島に成立するのかを、商圏データと立地の観点から読み解きます。

2026年4月28日オープン
綱島駅から徒歩2分(約87m)
前身は居酒屋「はしごや楽 綱島店」
運営は「ダンチキンダン」系列の株式会社燈
公開情報による独自分析
「街の店舗分析」とは

店舗立地研究所が、地域で気になるお店を独自に取り上げ、その店舗ならではの魅力や工夫を深掘りするとともに、商圏特性、店舗立地、顧客層、利用動機などの観点から分析するシリーズです。単なるグルメ・ショップ紹介や店舗の格付けではなく、実在するお店を通じて、「なぜこの場所で、この業態が支持されるのか」を考えます。

公開情報をもとにした分析では、確認できた事実と店舗立地研究所による考察・提案を区別して掲載します。今回は開業間もない新規オープン店舗を取り上げるため、店舗や運営会社の経営判断そのものを評価するものではなく、跡地継承の経緯と地域の商圏特性という観点から、この業態選択の妥当性を考察します。

先に結論:TRATTORIA TOMOSHIBIの「昼はビュッフェ・夜は専門店ピッツァ」という二毛作モデルは、綱島駅商圏が持つ「昼夜比0.61の住宅地型構造」と「ファミリー層の厚み・高所得世帯比率31.4%」という二つの特性に、驚くほど整合的な業態設計だと考えられます。

綱島駅1km圏は昼間人口が夜間人口の6割程度にとどまる「昼間流出型」の住宅地商圏であり、平日日中は在宅の子育て層・シニア層が主な顧客になりやすい構造です。TOMOSHIBIのランチビュッフェは、まさにこの日中在宅層を狙い撃つ設計であり、一方でディナーは通勤・通学から戻った住民や、休日に外食を楽しむ高所得ファミリー層を、450℃石窯ピッツァという専門性の高い商材で迎える構成になっています。駅前一等地×居抜き活用という立地の選び方も含めて、綱島の商圏構造を的確に捉えた出店だといえるでしょう。

TRATTORIA TOMOSHIBIはどんなお店なのか

「TRATTORIA TOMOSHIBI(トラットリア トモシビ)」は、2026年4月28日、東急東横線「綱島駅」西口から徒歩2分(約87m)、第82東京ビル2階にオープンしたイタリアンレストランです。運営会社は株式会社燈(代表取締役:鈴木善一)で、同社は町田・海老名などでエンターテイメントレストラン「ダンチキンダン」を展開している会社です。TOMOSHIBIの看板は、450℃という高温の石窯で1〜2分という短時間で焼き上げるピッツァで、外はカリッと・中はもちっとした食感が特徴とされています。ドリンクでは、フルーツを漬け込んだ自家製モヒートが人気メニューとして紹介されており、ワインと合わせてピッツァを楽しむカジュアルイタリアンとしての立ち位置が明確です。

営業時間は平日がランチ11:00〜15:00・ディナー17:00〜23:00の二部制、土日祝は11:00〜23:00の通し営業となっており、ランチは綱島エリアでは同店だけとされる石窯ピッツァとサラダバー・スープバーが付くビュッフェスタイルで、セットビュッフェ+638円(税込)・ビュッフェ単品1,188円(税込)という価格設定です。ランチ単品は1,200円前後からと、駅前立地としては手が届きやすい価格帯に設定されている点も特徴です。座席数は約78〜80席、貸切利用の場合は最大80〜90名まで対応可能とされており、家族での利用から歓送迎会などの団体利用まで幅広いシーンに対応できる規模を確保しています。

店舗名
TRATTORIA TOMOSHIBI(トラットリア トモシビ)
所在地
神奈川県横浜市港北区綱島西1-7-8 第82東京ビル2F
アクセス
東急東横線「綱島駅」より徒歩2分(約87m)
開業日
2026年4月28日
運営会社
株式会社燈(代表取締役:鈴木善一)/「ダンチキンダン」系列
営業時間
平日:Lunch 11:00-15:00/Dinner 17:00-23:00 土日祝:11:00-23:00
看板商品
450℃石窯焼きピッツァ、フルーツ漬け自家製モヒート
席数
約78〜80席(貸切最大80〜90名)
公式サイト
https://tomoshibi-tsunashima.com/
公式Instagram
@trattoria_tomoshibi
跡地継承の経緯:「はしごや楽 綱島店」からのバトンタッチ

TOMOSHIBIが入居する第82東京ビル2階は、もともと居酒屋「はしごや楽 綱島店」が営業していた物件です。地域情報サイトの報道によれば、はしごや楽は2025年11月16日をもって閉店しており、その後の求人情報から「ダンチキンダン」系列の株式会社燈が同一住所で新規スタッフを募集していることが確認され、跡地にイタリアンが入る可能性が事前に指摘されていました。実際にその予測どおり、閉店から約5ヶ月というブランクの短さで、2026年4月28日にTOMOSHIBIがオープンした形です。

飲食店の居抜き案件では、業態やターゲット層を大きく変えて再出店するケースも少なくありませんが、今回は「居酒屋」から「昼はビュッフェ・夜はピッツェリア」というカジュアルイタリアンへの転換であり、いずれも幅広い年齢層を対象とする地域密着型の飲食業態という点では共通しています。駅徒歩2分・2階という視認性の高い立地条件を維持しながら、業態だけを組み替えて再出店したという経緯は、この物件そのものが持つ立地力の高さを裏付けているといえるでしょう。空白期間の短さは、綱島駅前という立地に対する飲食テナントの需要の強さを示す一つの指標としても読み取れます。

時期 状況
2025年11月16日 「はしごや楽 綱島店」閉店
2025年11月〜2026年3月頃 店舗改装・「ダンチキンダン」系列としての求人募集
2026年4月28日 「TRATTORIA TOMOSHIBI」オープン
業態分析:「昼はビュッフェ、夜は専門店」という二毛作モデル

TOMOSHIBIの最大の特徴は、同じ店舗・同じ厨房でありながら、ランチとディナーで提供スタイルを明確に切り替えている点です。ランチタイムは、石窯ピッツァに加えてサラダバー・スープバーが付くビュッフェ形式で、+638円という手軽な価格設定によって「気軽に立ち寄れる定食感覚のイタリアン」という位置づけを作っています。一方、ディナータイムになると、450℃石窯で焼く本格ピッツァとフルーツ漬けモヒート、ワインを主軸とした「専門店らしいカジュアルイタリアン」に姿を変えます。同じ石窯という設備・同じピッツァという商材を、時間帯によって異なる価格帯・異なる提供スタイルで展開することで、客層の異なる二つの需要を一つの店舗で同時に取り込む設計になっていると考えられます。

この二毛作モデルは、単に売上機会を増やすための工夫というだけでなく、綱島という商圏の人口構造そのものと噛み合っている点が重要です。次の章で見るように、綱島駅1km圏は日中に住民の多くが通勤・通学で外出する「昼間流出型」の住宅地商圏であり、平日日中に地域に残っているのは主に未就学児を持つ子育て層や高齢層です。ランチビュッフェという手頃で滞在時間を選べる業態は、この日中在宅層のニーズと合致しやすい一方、ディナーの専門店ピッツァは、夕方以降に帰宅した現役世代や、休日に外食を楽しむ高所得ファミリー層をターゲットにした設計だと読み取れます。

立地分析:綱島駅商圏データから見る、この業態選択の妥当性

店舗立地研究所が整理した綱島駅1km圏のデータを見ると、夜間人口49,282人に対し昼間人口30,077人、昼夜比は約0.61と、典型的な「昼間流出型の住宅地商圏」であることが分かります。総世帯数は25,872世帯で、そのうち高所得世帯比率(年収700万円以上)は31.4%と全国平均の約1.6倍に達し、年収1,500万円以上の超高所得世帯も4.3%存在します。年齢構成では35〜49歳の働き盛りファミリー層が際立って厚く、0〜14歳の子育て世帯も多いことから、綱島は「ファミリー層の厚みが東横線沿線でも際立つエリア」として位置づけられます。飲食店数は209事業所、年間小売販売額は約606億円という規模感を持ち、来街倍率(推計商業人口÷夜間人口)は約1.16倍と、広域から集客するターミナル型商圏ではなく、地域住民の日常消費を中心に成立する「居住者中心型商圏」であることが明確です。

これらのデータを踏まえると、TOMOSHIBIの二毛作モデルは、綱島商圏の二つの顔にそれぞれ対応する形で設計されていると読み取れます。昼夜比0.61という数値が示す「平日日中は住民が地域外に流出する」という構造に対しては、地域に残る子育て層・シニア層を取り込むランチビュッフェが対応し、高所得世帯比率31.4%・ファミリー層の厚みという「夕方以降・休日に消費力の高い住民が地域に戻ってくる」という構造に対しては、専門性の高いディナーの石窯ピッツァが対応する構図です。土日祝が11:00〜23:00の通し営業になっている点も、休日は住民が地域内に滞在する時間が長くなるという住宅地商圏特有のパターンを踏まえた営業設計だと考えられます。

綱島駅1km圏の指標 公開値 読み替え
昼夜比 約0.61(昼間流出型) 平日日中は住民が地域外に流出しやすく、地域に残る客層向けのランチ業態が有効です。
高所得世帯比率 31.4%(年収700万円以上) 専門店価格帯のディナーピッツァでも、十分な購買力を持つ世帯が地域に厚く存在します。
ファミリー層の厚み 35〜49歳が年齢別で最多層 子育てファミリーの外食需要が、ビュッフェ・ピッツァ双方の業態と噛み合いやすい構造です。
来街倍率 約1.16倍(居住者中心型) 広域集客ではなく、地域住民の日常利用を確実に取り込む立地戦略が適しています。
駅からの距離 徒歩2分(約87m) 居酒屋時代からの立地力を継承し、視認性・アクセス性を維持しています。

※駅別数値は2020年国勢調査、2015年国勢調査、経済センサス等を基礎として店舗立地研究所が整理した半径1km圏の公開値です。統計項目により基準年が異なり、店舗の実際の来店客数や売上を示すものではありません。

この出店から読み取れる、立地研究的な視点
駅前一等地の居抜きは、業態転換のハードルを下げる

TOMOSHIBIのケースが示しているのは、駅徒歩2分という視認性の高い立地であれば、居酒屋からイタリアンへという業態の転換であっても、比較的短いブランク期間で次の店舗が決まりやすいという事実です。物件そのものの立地力が高ければ、前業態と異なる客層をターゲットにした出店であっても、テナントとしての需要が失われにくいことがうかがえます。

「昼夜比の低い住宅地商圏」では、時間帯で客層を切り替える業態が有効になりやすい

綱島のような昼間流出型の住宅地商圏では、同じ立地・同じ店舗であっても、平日日中と夕方以降・休日とでは、地域に存在する顧客層がまったく異なります。TOMOSHIBIのように、同一設備・同一商材を使いながら価格帯と提供スタイルを時間帯で切り替える業態は、こうした商圏構造の変化に柔軟に対応できるモデルとして参考になります。

系列ブランドの新業態が、地域密着商圏で試される意味

エンターテイメントレストラン「ダンチキンダン」を主力とする株式会社燈が、綱島という地域密着型商圏でカジュアルイタリアンという新たな業態を展開している点も注目に値します。都心型の話題性重視の業態とは異なる、地域住民の日常利用を前提とした業態を同じ運営会社が手掛けることは、商圏特性に応じて業態のポートフォリオを広げる出店戦略の一例として捉えることができます。

今後の展望:再開発が進む綱島で、この立地はどう変わるか

綱島駅商圏は、2023年3月の東急新横浜線・新綱島駅開業、2024年12月の新綱島スクエア全面稼働に続き、2026年度下期には綱島駅東口駅前地区の市街地再開発事業として地上27階建ての複合ビルが竣工予定であり、商業環境が変革期にあるエリアです。こうした再開発が進むにつれて、駅周辺の昼間人口・来街者数が増加し、現在の「昼夜比0.61・来街倍率1.16倍」という居住者中心型の商圏構造にも変化が生じる可能性があります。TOMOSHIBIが現在採用しているランチビュッフェとディナー専門店という二毛作モデルは、こうした商圏の変化に対しても、時間帯ごとの需要変化に応じて柔軟に対応しやすい設計であるという点で、中長期的な適応力を持つ業態だと考えられます。

【街の店舗分析まとめ】

TRATTORIA TOMOSHIBIの出店は、駅前一等地の居抜き物件を活用しながら、「昼はビュッフェ・夜は専門店ピッツァ」という時間帯別の業態設計によって、綱島という昼間流出型の住宅地商圏の二つの顔――日中在宅層と、夕方以降に戻ってくる高所得ファミリー層――を同時に取り込もうとする、綱島の商圏構造を的確に踏まえた出店だと評価できます。前身の居酒屋からのバトンタッチという経緯も、この立地そのものが持つ集客力の高さを裏付けるものです。今後、綱島駅周辺の再開発が進み商圏構造が変化していく中で、この二毛作モデルがどのように進化していくのか、引き続き注目していきたい店舗です。

地域のお店を、商圏データと一緒に紹介します

店舗立地研究所では、飲食店、美容サロン、整体・リラクゼーション、パーソナルジム、小売店など、地域で営業する店舗の魅力を、立地・商圏・顧客層の視点から紹介しています。

掲載・取材をご希望の店舗様は、公式LINEまたはお問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。店舗の出店・移転・商圏分析、事業計画、資金調達、補助金活用、集客、省力化のご相談についても対応しております。

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出典・確認資料

執筆・分析:太田 満/編集:店舗立地研究所編集部

本記事は店舗の優劣や経営状態を格付けするものではありません。公開情報と商圏データを用いて、地域店舗の立地・商圏特性を独自に考察したものです。業態選択・出店戦略に関する詳細な理由については、運営会社への取材が実現していないため確定的な情報を持つものではなく、あくまで公開情報に基づく考察であることをご了承ください。

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上記のとおり、「はしごや楽」からの跡地継承という経緯、株式会社燈(ダンチキンダン系列)による運営という事実、そして綱島駅1km圏の商圏データ(昼夜比0.61、高所得世帯比率31.4%、ファミリー層の厚みなど、tenpo-ricchi.jpの商圏レポートに基づく数値)を踏まえて、「昼はビュッフェ・夜は450℃石窯ピッツァ」という二毛作業態が商圏構造とどう噛み合っているかを分析する記事に仕立てました。指示どおり公式サイト(tomoshibi-tsunashima.com)と公式Instagram(@trattoria_tomoshibi)へのリンクを本文・出典欄の両方に含めています。

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この記事を書いた人

太田 満のアバター 太田 満 店舗立地研究所及び合同会社ビジネスデザインラボラトリーズ代表

合同会社ビジネスデザインラボラトリーズ 代表社員
店舗立地研究所 代表

株式会社みずほ銀行にて16年間、数百社の中小企業オーナー・個人事業主の渉外・融資審査・経営相談業務に従事。
2021年独立後は創業支援・店舗出店支援を多数手がける現役コンサルティング会社代表。

専門は店舗事業の商圏(エリア)分析。2,000以上のエリア分析を実施し、「負けない店舗経営」「失敗しないフランチャイズ選び」を支援中。

資格:中小企業診断士・宅地建物取引士・フランチャイズオーガナイザーのほか、賃貸不動産経営管理士・管理業務主任者・不動産証券化マスター・M&Aシニアエキスパートなどの資格も保有。

第19回(2026年4月30日締切)小規模事業者持続化補助金の申請者に対して、KLA(KDDI Location Analyzer)を用いた自社商圏分析サポートを実施。

その他、税理士事務所様などと共催の補助金セミナーなども行っており、店舗立地や補助金などのセミナー依頼も、公式LINEからお気軽にお問い合わせくださいませ。

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