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日産スタジアムの地下に”伝説の寮母”の店。19年間の寮母経験を活かす「SUNDAY MONDAY Kitchen」を立地から分析

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街の店舗分析|施設内立地編・二毛作モデル編

日産スタジアムの地下に”伝説の寮母”の店。
19年間の寮母経験を活かす「SUNDAY MONDAY Kitchen」を立地から分析

神奈川県横浜市港北区小机町3302-5、日産スタジアム東ゲートスタンド下。2022年4月にオープンした「SUNDAY MONDAY Kitchen(サンデーマンデーキッチン)」は、水・木・金・土・日・祝日限定で営業するレストランです。オーナーシェフの村野明子さんは、コンサドーレ札幌・ヴィッセル神戸で約19年間プロサッカーチームの寮母を務めた”伝説の寮母”。昼は一般客向けのフードコート型レストラン、実は同じ空間で横浜F・マリノスアカデミー生への食事提供も担っているという、駅前とはまったく異なる「施設内二毛作モデル」を、小机駅の商圏データとともに店舗立地研究所が独自に分析します。

日産スタジアム東ゲートスタンド下
2022年4月9日開業
水〜日・祝日限定営業(月・火定休)
オーナーは”伝説の寮母”村野明子氏
公開情報による独自分析
「街の店舗分析」とは

店舗立地研究所が、地域で気になるお店を独自に取り上げ、その店舗ならではの魅力や工夫を深掘りするとともに、商圏特性、店舗立地、顧客層、利用動機などの観点から分析するシリーズです。単なるグルメ紹介や店舗の格付けではなく、実在するお店を通じて、「なぜこの場所で、この業態が支持されるのか」を考えます。

公開情報をもとにした分析では、確認できた事実と店舗立地研究所による考察・提案を区別して掲載します。店舗への取材が実現した場合は、オーナーの声や現地で確認した情報を加えた「リアル店舗レポート」として、さらに詳しくご紹介します。

先に結論:「SUNDAY MONDAY Kitchen」は、駅前立地とは全く異なる「巨大公共施設への埋め込み型立地」と、「一般客向けレストラン×プロサッカーアカデミーの給食施設」という二つの顔を同じ厨房で成立させている、非常に特殊な店舗です。これまで本シリーズで取り上げてきた店舗は、駅前一等地や住宅街の隠れ家など「街の中」の立地戦略でしたが、この店は72,327人収容の日産スタジアムと新横浜公園という巨大な集客装置の内部に位置し、集客のロジックそのものが根本的に異なります。さらに、19年間プロサッカーチームの寮母を務めた経営者が、選手の身体づくりで培った栄養知見を一般客向けの家庭料理として提供するという、経歴そのものが商品力になっている稀有な事例です。

SUNDAY MONDAY Kitchenはどんなお店?

SUNDAY MONDAY Kitchen(サンデーマンデーキッチン)は、神奈川県横浜市港北区小机町3302-5、日産スタジアム東ゲートスタンド下にあるレストランです。JR横浜線「小机駅」から徒歩13分(駅から676m)、JR・私鉄各線・横浜市営地下鉄ブルーライン「新横浜駅」から徒歩12分の場所に位置し、日産スタジアムに隣接する温水プール「日産ウォーターパーク」の入場ゲート脇にあります。2022年4月9日にオープンし、日産スタジアム公式サイトによると現在の営業時間は水・木・金・土・日・祝日の11:00〜15:00(ラストオーダー14:30)、月・火は定休日です。開業当初は11:00〜16:00や11:00〜17:00といった、より長い営業時間で案内されていた時期もあったようで、公式Instagramでは夏季(8月9日〜17日)に限り16時まで延長するといった、季節や来館者数に応じた柔軟な営業時間調整も行われています。

店舗の運営形態は、フードコート形式です。食べログや来店ブログによると、入口奥のカウンターで先払いをして呼び出しベルを受け取り、番号で呼ばれたら料理を取りに行くスタイルで、円弧状の大きな窓に沿ってカウンター席が並び、家族連れ向けのボックス型ソファー席もあるとのことです。Rettyの情報では席数は60席、テイクアウトにも対応しています。看板メニューは、本日のおかずから主菜1品・副菜(デリ)2品を自分で選べる「デリプレート」で、鶏むね肉のハニーマスタードや唐揚げなどが人気とのことです。アスリート向けに5色の野菜とひじきなどの海藻類を取り入れた「アスリートプレート」(1,800円程度)もあり、スイーツ担当のスタッフが作るレモンパウンドケーキやキャロットケーキ、夏季にはマンゴー・宇治茶・トリコロールカラーなど多彩なフレーバーのかき氷も提供されています。食べログでの評価は総合得点3.21(口コミ28件、保存783人)、予算は1,000〜1,999円という価格帯です。

この店舗が特に興味深いのは、営業日以外の使われ方です。開業1周年時のインタビュー記事によると、当初は「レストランは水曜〜日曜の11時から16時まで営業。火曜〜金曜の夜はアカデミー生にご飯を提供」という体制だったとされ、公式Instagramの自己紹介にも「横浜F・マリノスのアカデミー生約100名に食事を提供中」と明記されています。つまりこの店舗は、一般客向けに営業していない曜日・時間帯に、同じ厨房を使って横浜F・マリノスの下部組織(アカデミー)の選手たちへの給食を行っているのです。運営会社「株式会社SundayMonday」は、横浜F・マリノスから「練習終わりのアカデミー生(小中学生)に夜ご飯を作ってほしい、昼間の時間帯はレストランをやりませんか」というオファーを受けたことが開業のきっかけだったと、村野氏自身が語っています。

「新横浜、小机周辺は緑が多く周りの環境がものすごくいい!スポーツを楽しむ人、コミュニティも多いです。人と人、家族との繋がりが多い場所だと感じています。たくさん体を動かした後、散歩でちょっと疲れたなって時、お子さんの習い事の帰り等。色んな機会でこの街に来た時、気軽に立ち寄れる場所になってほしいです。」

――オーナーシェフ・村野明子氏(ainiko.me インタビューより、2023年)

店舗名
SUNDAY MONDAY Kitchen(サンデーマンデーキッチン)
所在地
神奈川県横浜市港北区小机町3302-5 日産スタジアム東ゲートスタンド下
アクセス
JR横浜線「小机駅」から徒歩13分(駅から676m)/JR・私鉄地下鉄各線「新横浜駅」から徒歩12分
開業
2022年4月9日
営業日・時間
水・木・金・土・日・祝日 11:00〜15:00(L.O.14:30)。月・火定休。季節により延長営業あり(公開情報時点。詳細は要確認)
業態
フードコート形式レストラン(日中は一般客向け/曜日により横浜F・マリノスアカデミー生への食事提供も実施)
席数
約60席(Retty情報)、貸切可(要相談)
主な商品
デリプレート(主菜1品・副菜2品選択式)、アスリートプレート、日替わりスイーツ、かき氷(夏季)
オーナーシェフ
村野 明子氏(元プロサッカーチーム寮母/株式会社SundayMonday代表)
運営会社
株式会社SundayMonday(設立2019年2月21日、本社:大阪市住吉区、東京都渋谷区にもオフィス)
電話番号
045-577-4019
公式サイト
日産スタジアム公式サイト内 店舗ページ株式会社SundayMonday公式サイト
公式Instagram
@sundaymonday_kitchen(3,900人超フォロワー)
オーナー・村野明子氏の物語:化粧品会社勤務から”伝説の寮母”へ

この店舗の最大の魅力は、料理そのものだけでなく、オーナーシェフ・村野明子氏の経歴にあります。複数のメディア取材によると、村野氏は化粧品会社に就職した後、出産を機に専業主婦となった一人の女性でした。転機は2003年、コンサドーレ札幌の総務部長を務めていた夫から「食生活を改善することでチームを強くしたいから、選手にご飯を作ってくれないか」と依頼されたことでした。飲食業の経験が全くない状態から、スポーツ栄養の本を読んで手探りで料理を提供し始め、2005年に同チームの独身寮「しまふく寮」が開設されると初代寮母に就任。この頃に、栄養バランスを見た目でも判断できる「ワンプレートスタイル」を確立し、寮生活を綴ったブログが人気を呼んで書籍化もされたということです。

2009年には夫とともにヴィッセル神戸に移り、選手寮「三木谷ハウス」の初代寮母として、アカデミー生・トップチーム選手合わせて約50名分の食事を担当。イニエスタら世界的選手の食も支えたことから「カリスマ寮母」とも呼ばれるようになったとのことです。約19年間の寮母生活の中で、村野氏が語る最大の転機は、ある選手から「来年契約がない」という戦力外通告を報告された出来事でした。「食事を提供することは選手生命に関わることなのだ」と痛感し、以後は選手一人ひとりの顔色や体調を観察しながら献立を考える姿勢を強めていったということです。2019年、夫の任期満了とともに寮母を退職し、「1つのチームに所属する形より、いろんなジャンルのスポーツ、アスリートの方のニーズに応じた食のサポートを行う」ことを目指して給食会社「株式会社SundayMonday」を設立。2022年、横浜F・マリノスからのオファーを受けて日産スタジアム内に「SUNDAY MONDAY Kitchen」をオープンし、初めて一般向け飲食店のオーナーシェフとしての挑戦を始めています。

店舗立地研究所が「面白い」と感じた3つのポイント
1.駅前ではなく「巨大施設の内部」という立地

これまで本シリーズで扱ってきた店舗は駅前一等地や住宅街の中にありましたが、この店は72,327席の日産スタジアムと新横浜公園(日産ウォーターパーク含む)という巨大集客施設の内部に埋め込まれています。集客の起点が「駅前を通る人」ではなく「その施設を目的に訪れる人」である点が、根本的に異なる立地モデルです。

2.一般客向けとアカデミー給食の”施設内二毛作”

営業日は一般客向けのフードコート型レストランとして機能しつつ、それ以外の曜日・時間帯には同じ厨房で横浜F・マリノスアカデミー生約100名への食事提供を担っています。同じ空間・同じ調理体制を、全く異なる二つの顧客層に使い分けている点は、単純な「昼夜の業態切り替え」以上に踏み込んだ二毛作の形です。

3.経営者の経歴そのものが最大の商品力

19年間プロサッカーチームの寮母を務めたという経歴は、単なる肩書きではなく、「家庭料理でもアスリートの身体を作れる」という商品コンセプトそのものの裏付けになっています。メディア出演や講演依頼も多く、オーナー自身の物語がブランドとして機能している稀有な事例です。

立地分析:小机は「単身若年型×日産スタジアム最寄×再開発始動」の商圏

店舗立地研究所が整理した小机駅半径1km圏のデータでは、夜間人口17,997人、昼間人口16,932人、昼夜比0.941という比較的均衡した人口構造が確認できます。単身世帯比率は47.2%と全国平均(38.0%)を大きく上回り、民営借家率も44.0%と高い「若年・単身・賃貸型」の商圏です。来街倍率(商業人口÷夜間人口)は0.61倍と、居住者の購買力の相当部分が鴨居のららぽーと横浜や新横浜の商業施設群へ流出する「購買流出型」の構造も見られます。ただし、この店舗にとって最も重要な前提は、これらの居住者データだけでは実態を捉えきれない点です。日産スタジアム(収容72,327人)と新横浜公園、日産ウォーターパークという巨大施設が同じ1km圏内に存在するため、来店動機の中心は「周辺住民の日常利用」というよりも「スタジアムでのイベント来場者」「新横浜公園でのスポーツ・散策利用者」「日産ウォーターパークでの温水プール利用者」「リハビリ施設利用者」という、施設目的来訪者にあると考えられます。

もう一つ注目すべきは、JR東日本2024年度データによると小机駅の1日平均乗車人員が9,253人と、定期券客・定期外客ともに増加しコロナ禍以降最多を記録している点です。さらに小机駅北口地区では約18.6ヘクタールの土地区画整理事業が本格始動しており、2027年度中の組合設立認可取得を目指す動きが進んでいます。横浜市の都市計画では小机駅周辺(城郷地区)が「新横浜都心」ゾーンに指定されており、隣接する新横浜エリアでのマンション竣工も相次いでいます。日産スタジアムのイベント開催時には北ゲート・南ゲートに売店も出店するという運営体制も、施設内立地ならではの柔軟な展開だと言えます。

小机駅1km圏の指標 公開値 SUNDAY MONDAY Kitchenへの読み替え
昼夜比・来街倍率 昼夜比0.941/来街倍率0.61倍 居住者の日常利用よりも、スタジアム・公園・プールへの目的来訪者が主要な集客源になっていると考えられる。
単身世帯比率 47.2%(全国平均38.0%を大幅上回る) 周辺の単身居住層に加え、ひとりでスポーツ施設を利用する客層にも入りやすいカウンター中心の座席構成と相性が良い。
1日平均乗車人員 9,253人(2024年度、コロナ禍以降最多) 駅からの利用者増加は、駅から徒歩12〜13分という距離をカバーする回遊需要の拡大につながる可能性がある。
北口18.6ha再開発 2025年1月に業務代行者募集開始、2027年度組合設立認可目標 中長期的にエリアの人口・商業集積が増加し、施設来訪者以外の日常利用需要も育つ可能性がある。
日産スタジアム収容人数 72,327席(国内最大級) 大規模イベント開催時には、通常の商圏データを大きく超える一時的な特需が発生する。

※駅別数値は国勢調査、経済センサス等を基礎として店舗立地研究所が整理した半径1km圏の公開値です。統計項目により基準年が異なり、店舗の実際の来店客数や売上を示すものではありません。

同じ「二毛作」だが役割が違う、菊名「青寂-SEISEKI-」との比較

店舗立地研究所では以前、菊名駅前の日本茶カフェ&バー「横浜茶寮 青寂-SEISEKI-」を取り上げ、日中はカフェ・夜はバーという「時間帯の二毛作」を分析しました。SUNDAY MONDAY Kitchenも一見似た二毛作モデルに見えますが、両者の性質には明確な違いがあります。青寂は、同じ客層(一般客)に対して時間帯によって業態(カフェ/バー)を切り替えるという二毛作でした。一方SUNDAY MONDAY Kitchenは、曜日・時間帯によって顧客そのものが完全に入れ替わる二毛作です。水〜日・祝日の日中は一般客向けのレストランとして機能し、それ以外の時間帯には横浜F・マリノスアカデミー生という、いわば「非公開の顧客」への給食施設として機能します。前者が「同じ客層への提供価値の多様化」であるのに対し、後者は「収益構造そのものの多層化」と言えます。一般営業による売上と、プロサッカークラブとの給食委託契約による収入という、異なる収益の柱を同じ厨房・同じ人員で成立させている点は、施設内立地ならではの経営設計だと考えられます。

さらに広がりそうな3つの可能性

ここからは、店舗の現在の顧客構成や実施状況を確認したものではなく、公開情報と商圏特性から考えられる今後の可能性です。すでに実施されている取組が含まれる可能性があります。

1.「寮母の家庭料理」を軸にしたコンテンツ発信の強化

村野氏の経歴とスポーツ栄養の知見は、六甲バターのレシピ連載やYahoo!ニュース掲載など既にメディア価値を持っています。店舗独自の「寮母レシピ」の定期発信をさらに強化すれば、来店前のファン化を促進できる可能性があります。

2.新横浜公園・日産ウォーターパーク利用者への周知連携

温水プールでの運動後や、新横浜公園での散策・スポーツ活動後の「栄養補給の場」としての訴求は、施設来訪者にとって自然な利用シーンです。公園・プールの利用者向け案内との連携を深めることで、施設内立地の強みをさらに活かせる可能性があります。

3.FAM BOX・ロアッソ熊本との連携による店舗以外の展開

運営会社は既に冷凍宅配食「FAM BOX」や、一般社団法人ロアッソ熊本スポーツクラブの寮「翔馬寮」での給食委託契約など、店舗以外の事業も展開しています。店頭でこれらの取組を紹介することで、日産スタジアムに来られない層への商圏拡大につながる可能性があります。

もっと認知を広げるなら考えられること
“施設内立地”であることを逆に強みとして発信する

駅から徒歩12〜13分という距離は、通常の駅前店舗であれば弱点になりかねません。しかし日産スタジアム・新横浜公園という目的地そのものが集客装置である以上、「スタジアム観戦前後の食事」「プール利用後のご褒美ランチ」といった、施設利用とセットになった来店シーンを明確に打ち出すことで、距離の弱点を強みに転換できる可能性があります。

“アカデミー生の食を支える店”という物語の可視化

横浜F・マリノスアカデミー生への食事提供は、一般客からは見えにくい活動です。差し支えない範囲でこの取組を発信することは、単なる飲食店ではなく「未来のJリーガーを支える場所」という物語を地域に伝える機会になり得ます。

店舗経営の視点:施設内立地・二毛作モデル特有の検討余地

施設内立地・複数顧客層への同時提供という業態は、一般的な路面店とは異なる経営上の特性を持ちます。以下はSUNDAY MONDAY Kitchenが現在必要としている、または各制度を利用できると判断したものではありません。同様の業態を営む店主にとっての一般的な選択肢です。

複数用途の厨房設備更新・省力化投資

一般客向け営業と給食提供という複数の役割を一つの厨房で担う場合、調理工程の効率化や省力化機器の導入は、稼働負荷を分散させるうえで検討余地のある投資領域です。

冷凍食品・EC事業の販路開拓

店舗以外の収益源として冷凍宅配食事業を展開している場合、オンライン販路の拡大や物流体制の整備には、小規模事業者持続化補助金等の対象となり得る投資が含まれることがあります。

情報発信・ブランディングの強化

オーナーの経歴やメディア実績を活かした情報発信の強化には、ウェブサイトのリニューアルやSNS運用体制の整備が有効です。デジタル化・AI導入補助金等の活用余地も検討できます。

補助金は「使えるものを探す」より、必要な投資から逆算する

補助金は、採択や交付決定が約束されるものではなく、申請前に契約・発注・支払いをすると対象外になる制度もあります。まず事業の課題と必要な投資を整理し、その後に対象制度、公募期間、補助対象経費を確認する順番が重要です。2026年8月時点では、小規模事業者の販路開拓等を支援する小規模事業者持続化補助金、ITツールの導入費用の一部を支援するデジタル化・AI導入補助金2026などがあります。募集期間、予算残額、対象経費などは変わるため、必ず申請時点の公式情報を確認する必要があります。

【街の店舗分析まとめ】経歴そのものが商品力になる、施設内立地の稀有な事例

SUNDAY MONDAY Kitchenの面白さは、料理の美味しさだけにとどまりません。プロサッカーチームの寮母として19年間選手の身体を支えてきたという経歴が、そのまま「家庭料理でアスリートの身体は作れる」という店のコンセプトそのものになっています。駅前一等地でも住宅街の隠れ家でもなく、72,327席の日産スタジアムと新横浜公園という巨大施設の内部という、これまで本シリーズで扱ってきたどの店舗とも異なる立地モデルを取っており、集客のロジックが根本的に異なる点も興味深い事例です。さらに、営業日以外の時間には同じ厨房で横浜F・マリノスアカデミー生への給食を担うという、単なる「業態の二毛作」を超えた「顧客層そのものの多層化」を実現している点は、菊名の「青寂-SEISEKI-」とはまた違う角度から二毛作モデルの奥深さを示していると感じます。小机駅北口の再開発が動き始めている今、この店舗がどのように地域とスポーツ施設の両方に根を張っていくのか、今後の展開が気になるところです。

地域のお店を、商圏データと一緒に紹介します

店舗立地研究所では、飲食店、物販店、美容サロン、整体・リラクゼーション、パーソナルジムなど、地域で営業する店舗の魅力を、立地・商圏・顧客層の視点から紹介しています。

掲載・取材をご希望の店舗様は、公式LINEまたはお問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。店舗の出店・移転・商圏分析、事業計画、資金調達、補助金活用、集客、省力化のご相談についても対応しております。

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出典・確認資料

執筆・分析:太田 満/編集:店舗立地研究所編集部

本記事は店舗の優劣や経営状態を格付けするものではありません。公開情報と商圏データを用いて、地域店舗の魅力と立地・店舗経営上の可能性を独自に考察したものです。売上、利益、実際の顧客構成等を推定・保証するものではありません。

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この記事を書いた人

太田 満のアバター 太田 満 店舗立地研究所及び合同会社ビジネスデザインラボラトリーズ代表

合同会社ビジネスデザインラボラトリーズ 代表社員
店舗立地研究所 代表

株式会社みずほ銀行にて16年間、数百社の中小企業オーナー・個人事業主の渉外・融資審査・経営相談業務に従事。
2021年独立後は創業支援・店舗出店支援を多数手がける現役コンサルティング会社代表。

専門は店舗事業の商圏(エリア)分析。2,000以上のエリア分析を実施し、「負けない店舗経営」「失敗しないフランチャイズ選び」を支援中。

資格:中小企業診断士・宅地建物取引士・フランチャイズオーガナイザーのほか、賃貸不動産経営管理士・管理業務主任者・不動産証券化マスター・M&Aシニアエキスパートなどの資格も保有。

第19回(2026年4月30日締切)小規模事業者持続化補助金の申請者に対して、KLA(KDDI Location Analyzer)を用いた自社商圏分析サポートを実施。

その他、税理士事務所様などと共催の補助金セミナーなども行っており、店舗立地や補助金などのセミナー依頼も、公式LINEからお気軽にお問い合わせくださいませ。

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